京都競馬場・芝3200mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。なお、芝3000mよりも長い距離はオープンクラスのレースしかありません。重賞もG1クラスのみでレース数自体が少なくなっています。
3200mは天皇賞春のレースしかないので少ないレース数でどう傾向を見るかになります。芝3200mは3000mからスタート地点を2コーナーの方へずらしただけですので、最初のコーナーまでの距離が417.4mと伸びます。レースが行われるのが天皇賞春のみですが、枠順では内枠のほうが有利というのがでています。
流石に3200mは試行回数が少ないレースでスタミナ勝負になりますので、長距離特性のある馬が有利です。血統などで見るとステイゴールド産駒が期待値が高いなど、サンデーサイレンス系でも長距離が強い馬が勝てるレースです。
レース自体は平均ペースになりやすいですが、それでも直線までにバテてしまう馬も多く、スタミナを消耗せずに内枠を走って粘り切るような馬が軸になりそうです。
京都競馬場 3200m 芝・右外の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 417.40m |
---|---|
ゴール前直線距離 | 404.00m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約1855m |
コーナー部分合計 | 約1345m |
コーナーの数 | 6個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 大回り膨らみ形状 |
コーナーのR | 130 |
高低差 | 4.3m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 18頭 |
幅員 | 28.0m |
このコースを利用する重賞レース
京都競馬場・芝3200mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2018年9月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
京都芝3200mの高低図
京都芝3200mのラップタイムグラフ
京都芝3200mの速度変化グラフ
判定「標準戦」:ペースの変化自体は激しい、1周目のスタンド前は速い
ペース変化は一番激しいのが、1周目のスタンド前から1、2コーナーの減速。徐々にペースアップして最後まで走り切るというタフで実力が出やすいコース。
スタミナ消耗戦ながら、最後に伸び脚も必要となる長距離で実力の差がはっきりと出るコース。
京都競馬場 3200m 芝・右外のクワドラント適性
京都競馬場・芝3200mコースの特徴とレース傾向と攻略法
この距離は天皇賞春のみになりますが、3000mはスタート地点からコーナまで短いので内枠有利なのはわかりますが、3200mでも内枠有利となっています。3200mの方がすぐにコーナーではないので若干スピードが付いてしまうため、距離損の少なくなる内枠のほうがスタミナを消耗しないと考えられます。
このクラスのこのレースに走っている馬は、基本的に血統も長距離血統の馬が多いと思います。馬券も中心も血統と長距離に強い馬からになりそうです。
騎手に関してもこのクラスのレースに出ていないと勝負どころとかペース感が掴めないので、ベテラン騎手の活躍が目立ちます。
天皇賞春は古馬戦線で長距離では順位付けが付いている馬と菊花賞組の若い馬が競うところが面白いですが、それも前哨戦や本番に向けてどのように勝って来ているかを見たいところです。
レース自体が少ないのでコースよりもレースに向けて陣営の体制などをみた方が面白いかもしれません。基本的には固めの決着で取りこぼしがないのが天皇賞春です。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m |
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2200m | 2400m | 3000m | 3200m | ||
ダート | 1200m | 1400m | 1800m | 1900m |