京都競馬場・ダート1200mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。ダート1200mのスタート地点は2コーナーの終了付近からとなります。
京都競馬場はゴールの直線距離がそれほど長くないため、ダート1200mのスタートから最初のコーナまでの距離が409.6mとかなり長いです。さらに3コーナーに向けて向正面の直線は緩やかながら上り坂、さらに3コーナー頂上までは急坂ですので、ある程度バテないように先行を目指します。力のある先行馬が簡単に前を取れるコース形状です。
ただ、同じような先行力がある馬が揃った場合、外枠の馬は無理に前に行くとかなり外を回る不利を抱えますので、ある程度下げて勝負する傾向があり、そのような状況のときは内枠から、中枠までが有利と感じます。概ね4コーナーで先頭集団か2番手集団の内側の位置取りをしている馬で決着するレースです。
なお、芝の1200mよりも第一コーナーまでの距離が長いこともあってか?それほど内枠有利の傾向はみえず、むしろ先行争いで外枠の馬に負けてしまう内枠の馬は、馬群に揉まれてしまいますので好きなようなレースが出来ないことも良くあります。
年間を通してレース数も多い競争(70レース程度)なので、このコースの特徴はよく掴んでおきたいところです。
京都競馬場 1200m ダート・右の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 409.60m |
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ゴール前直線距離 | 329.00m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約739m |
コーナー部分合計 | 約461m |
コーナーの数 | 2個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 膨らみ形状 |
コーナーのR | 102 |
高低差 | 3.0m |
芝の種類 | ダート |
フルゲート | 16頭 |
幅員 | 25.0m |
このコースを利用する重賞レース
このコースを利用する重賞レースはありません。京都競馬場・ダート1200mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2018年9月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
京都ダート1200mの高低図
京都ダート1200mのラップタイムグラフ
京都ダート1200mの速度変化グラフ
判定「消耗戦」:向正面で坂があるながらもペースが上がりやすい
前半の先行争いが直線が長いこともあり、坂があってもペースが上がります。3コーナーからは下り坂でペースが上がってもいいはずですが、最後までペースが落ちるところを見ると激しい消耗戦になりやすいです。
それを考えるとスムーズな先行策から前を取らないと、後ろの馬は差すような体力が残っていないように感じます。基本的に行った行ったの争い。
京都競馬場 1200m ダート・右のクワドラント適性
京都競馬場・ダート1200mコースの特徴とレース傾向と攻略法
第一コーナーまでの距離が長いため、外枠の馬でもやや押せば前を取れますので、それほど内枠有利の結果が出ていません。芝1200mや他の第一コーナーまでが短いコースに比べるとその傾向は薄くなっています。恐らく内枠の馬が外枠の馬の先行力に負けると、馬群の中で不利になって戦績が悪いのでそのような結果でしょう。
枠順や馬番で一番良い結果が出ているのは?6枠10番あたりで中枠有利と面白い結果が出ていますが、それほど優位性のあるものではありません。
ゴール前の直線の長さが短いため、ほぼ4コーナーで先頭集団やその後ろにいないと厳しいコースで、先行力とダートでのスピード勝負になります。上がり3Fよりもテンの3Fの状況が参考になりそうです。ある程度、その条件で勝ち負けの争いになる能力と先行力の2つを持っている馬が狙い目になりそうです。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m |
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2200m | 2400m | 3000m | 3200m | ||
ダート | 1200m | 1400m | 1800m | 1900m |