kkr_s2000小倉競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。スタート地点は4コーナー奥のポケット地点からです。その為、最初のコーナー(1コーナー)までは472mと先行争いには十分な長さです。そこから馬場を一周して、最後の直線は293mと短いです

小回り競馬場の1周コースですが、最初の先行争いの直線部分が長いため、外枠の馬でも十分位置取りを選べることが出来て不利が少なくなります。どの馬も行ったなりに先行争いになることが多く、スタートが上手になりやすい偶数枠が少し好結果になって反映されていますね。

反対に内枠の奇数枠1番や3番などは、行ったなりの競馬で内に包まれる危険性があり能力が発揮できないことがあるので、内枠の有力馬の脚質には注意をはらいたいところです。

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このコースで面白いデータが他のコースに比べて急に逃げ馬が苦しくなることです。まさにG1レースで逃げ馬は標的にされて苦しいみたいな結果になっています。

もともと小倉競馬場のような最後の直線が短く、平坦小回りでは圧倒的に逃げ・先行が有利で他の距離ではその傾向が大きくですのですが、この距離だけ反転します。

その理由は「逃げ馬に2000m競馬のペースで走れる馬が少ない」と考えるのが普通でしょうか?データだけ見るとおかしな事象ですが、小倉競馬場に出走する馬の一覧を個々で眺めると、中央4場でデビューしたものの鳴かず飛ばずで、いろいろな条件に出走してとりあえずきっかけがないか?走るような馬がたくさんいます。そういう馬で例えば短距離走ってきた馬がテンのスピードの速さで、そのまま暴走気味に逃げをうって4コーナーでは既に力尽きている状況をよく見ます。

小倉2000mの逃げはもはや逃げではなく、暴走している馬が多いということですね。

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データでみても距離延長になってしまう馬が多く、結果が出なくなるという状況がよくあるみたいです。芝1400~1800mぐらいで善戦してきて、小倉2000mに出走してきた馬が人気していると注意したいですね。

小倉競馬場 2000m 芝・右の基礎データ

最初のコーナーまでの直線距離472.00m
ゴール前直線距離293.00m
ゴール前直線坂平坦
直線部分合計約1144m
コーナー部分合計約856m
コーナーの数4個
コーナータイプ(3~4コーナー)小回りスパイラル
コーナーのR136
高低差3.0m
芝の種類オーバーシード
フルゲート18頭
幅員30.0m

このコースを利用する重賞レース

  • 小倉記念 (GⅢ)  サラ系3歳以上 ハンデ 賞金41,000,000円
  • 小倉競馬場・芝2000mコースのラップタイム・データ分析

    コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

    ※データは2020年8月に過去10年間から取得したもの。

    ※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

    小倉芝2000mの高低図

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    小倉芝2000mのラップタイムグラフ

    小倉芝2000mの速度変化グラフ

    判定「標準戦」:向正面で徐々にペースアップ、ペース変化は緩やか

    芝1800から200m後方ということもあり、前半のペースアップは長め、2コーナーの坂でペースが一度緩むが、そこからは徐々にペースが上がっていくのでスタミナのない馬は4コーナーでバテる。最後はペースが落ちるので、どの馬も一杯一杯と言える。

    小倉など平坦小回りが得意な騎手も多いので、そういった騎手のコーナリングに期待する手もある。うまく消耗しないように持ち込んで最短コースを通れば勝機あり。

    小倉競馬場 2000m 芝・右のクワドラント適性

    クワドラント適性:Hタイプ
    この距離からはスピードだけでは、なかなか太刀打ちできなくなる印象。最初の直線が長いため、自然と前半のペースが上がる。

    小倉競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向と攻略法

    正直、小倉競馬場の重賞も組まれているコースですが、強い馬というのは少ない状況です。当然、強ければここのコースは走っていません。たまにそういった馬が来ると普通に圧勝しますが、逆に中央4場とかに行って歯が立たないのは明らかにメンツの違いでしょう。

    このコースで特に注意したいのは、先行力は要らないので脚質からはあまり予想しないことです。しかもこのコースに走っているクラスの馬は毎回脚質が変わるような馬が多く、前走前目に行って善戦したとしても、今回はスタートで少し遅れて後方待機で結局最後まで何もせず帰ってくる馬が多いので、そういう馬が人気になっていて賭けていると非常に残念な気持ちになります。

    また中央4場で一線級で戦っているジョッキーではなくて地方でしぶとく追って勝利を重ねているジョッキーは信頼が置けます。そういったジョッキーを何人か見つけておくのもローカル場の馬券の戦い方かもしれません。

    昨今はタイム指数などが充実していますが、そういったデータは過去の戦績の横比較から導き出しているものが多く、それがあまり反映されないというところにこのコースの狙い目の部分が隠されていそうです。ただ、信頼できる馬は少ないので外れたら仕方ない気持ちで網を張る姿勢が小倉競馬場の馬券の攻め方だと思います。

    1200m 1800m 2000m 2600m
    ダート 1000m 1700m 2400m

    ⇒小倉競馬場の更に細かいコース紹介と特徴