創設は1983年。創設以来4歳以上の牝馬ハンデキャップ競走、コースも中山競馬場の芝1800mで行われている。2006年には新設G1「ヴィクトリアマイル(牝馬限定戦)」が用意されたため、本競走はその前哨戦の一つとして位置づけられている。

歴史は浅いが変更点がなく来ている重賞レースで傾向は揃っている。

nakayamahinbastakes_course

中山競馬場芝1800m(内回り)で争われる。スタート地点からコーナーまでが短い、しかも坂がある、コースの有利不利が感じられるコース。

中山牝馬ステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

36,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際) 牝 [指定] ハンデ
コース条件1800m 芝・右

中山牝馬ステークスのコースの特徴

中山競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

コース的には内枠有利というか、外枠がハッキリと不利になるコース。特に先行力が売りの馬が外枠に入った場合はかなり苦戦。ただし、その点は多くの方が理解していてオッズには反映傾向。内回りということもあり、先行有利は見えているので道中の先手争いも激しくなりやすい。

このレースは牝馬限定でハンデキャップ競走となると馬の能力に関しては拮抗していると考えられ、枠順やコース適性などを重視して選びたい。

最後の直線が短いことから3コーナーあたりから追い出して、長い距離をある程度の脚で持続させるような馬が良い。フレッシュな馬のほうが体力が持つ可能性も高い。

中山牝馬ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

中山牝馬ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2011年は東日本大震災の影響で阪神競馬場で行われた。

なだらかなラップを刻む珍しいコース。しかも後傾ラップで後半に行くに従いジリジリとスピードアップしてもついていける体力豊富な馬が良い。

極端な瞬発力がハマることもあるが、基本的には長く良い脚を使う馬を狙いたい。一方、年度毎にペースがバラバラというのも気にしたい。騎手の判断や相手関係によってガラッとレースの質が変わる。

逃げや先行馬の人気具合などは確認したい。

中山牝馬ステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
基本的には中山の1周コースらしい適正が必要で、ハンドリング(器用さ)とタフさが必要になる。しかし、牝馬限定のハンデ重賞ということもあり、重賞は取りたいという各馬がいろいろな作戦で狙ってくるため、毎年ペースがバラバラ展開を予想しようにも予想できないと思いたい。とりあえず重賞級のタフさは必須要件。逆にここからG1のヴィクトリアマイルは疑問。

中山牝馬ステークスの馬券考察、予想対策

大波乱もある牝馬限定ハンデキャップ競走。強烈な差し脚がハマることもあるが、基本的にはコースの利で大駆けしそうな馬を狙いたい。逃げは基本的には重賞では厳しいことが多いが、このコースでは逃げ馬でも残っている

体力豊富な馬が気分良く逃げたら4コーナーでまんまと突き放すこともあるので狙いたい。

過去の戦績をみても上がり勝負になったり、バテバテのスタミナ勝負になったりと傾向がコロコロ変わる。上がり勝負の時は結局人気馬の組み合わせの事が多いので、ヒモ荒れを狙いたい。しかしながら基本的には体力勝負になってくれることを狙って、上がりの脚はなくてもうまく立ち回れそうな馬を美味しく狙いたい

確実に内枠有利の枠順の利はあるコースなので、そこがあまり人気に反映されていないようなら喜んで狙っていこう。過去のレース映像を見直しても、そこまで圧勝している馬は少ない。オッズほど人気馬に信頼は置けないと考えたほうが予想しやすいだろう。