前身はなんと1956年に創設された「京都特別」と全然名称が違う。1961年に「京阪杯」に改称されたが、当時は京都競馬場ながら芝2200mと長距離戦で、中長距離の戦いとして長く親しまれてきた。

現在の短距離路線の重賞競走に変わったのは2006年から、冬の短距離重賞戦としてスプリンターズステークスで残念だった馬や、G1は無理でもここなら取れるといった馬がしのぎを削る。

「京阪」は京都と大阪を結ぶ京阪電車があり、京都競馬場の最寄り駅「淀」も京阪電鉄の駅。地元では「おけいはん」として親しまれている。

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京都競馬場芝1,200m(内回り)で争われる。スタートしていきなり3コーナーの坂を駆け上り、下りを使ってスピードアップしながら4コーナーへ行くという厄介なコース。

※2020年は阪神競馬場開催。似たようなコース形状だが高低差の部分が全く違うので注意

京阪杯の基礎データ

グレードGⅢ
賞金

39,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(特指) 別定
コース条件1200m 芝・右

京阪杯のコースの特徴

京都競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

はっきりと内枠有利が出ているコース。コース形状を見ても明らかで、さらにこの重賞競走でなく条件戦でも同じような傾向。枠順は意識したい。

京都競馬場の秋競馬最終日ということで馬場が荒れてくる中だが、内ラチが恐らく外側に移動しているはずで、さらにコーナーは大回りとなり外を通る外枠の馬は不利だし、多頭数で行われることが多く内回りでイン強襲しようとしても前が空いていない。

内枠にしっかり先手を取れる馬がいたら逆らえない。またそういった馬がいたら積極的に狙っていきたいところ。一番割引きたいのは外枠の中途半端な先行馬、内枠なら差し馬でも相手なりに付いていければ良い結果が出やすい。

※2020年は阪神競馬場での開催

阪神競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

同じく先行有利でなだれ込むレースになるため。スタートが速くなりやすい偶数枠有利が出ている。4コーナーで前目で貯めて末脚爆発できそうな馬を狙いたい。最後の坂には注意。

京阪杯の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

京阪杯の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

重賞戦らしい平均よりもハイペースで進む印象だが、それでも前残りが多いレース。4コーナーまでのポジション取りが重要だが、外枠にそれを求めるのは無理があるので展開の助けが必要となる。

とはいえオーバーペースでも1200m戦であれば、前が残ってしまうことが多い。

京阪杯のクワドラント適性

クワドラント適性:SHタイプ
前半から飛ばして坂の下りを活かして最後の直線も惰性で我慢するレベルのスピードxハンドリングコース。2~3着なら4コーナーまで経済コースを回って来た馬が抜け駆けできる。軸馬なら先行押切タイプを。

京阪杯の馬券考察、予想対策

多頭数で混戦模様、しかもコースの紛れもあるという馬券好きにはたまらないレース。しっかりと美味しい馬を狙い撃ちして、後は運良く当たることを待ちたい。

短距離走では前走までの着順では前が詰まってレースにならなかった等、着順だけでは能力比較が難しく、またこの戦いにはG1で勝てるレベルの馬はすでにスプリンターズステークス後に休養に入っていて出走しないため、下のクラスの馬でも勝てるチャンスが有る。

あまり人気になっていない、そこそこの能力馬が、中枠より内側、さらに後入れの偶数枠などにいれば積極的に狙いたい

決まり手は経済コースを回って、最後も少し伸びる事ができる馬の押し切り勝ちか?

※2020年は阪神競馬場での開催。京都競馬場とはコーナー形状と高低差のある部分で異なる。

ただ、レースとしては経済コースで貯めて最後に坂を含めてひと伸びして粘る馬が有利は同じ。穴馬としては直線向いて後方からぎりぎり飛び込んでくるような馬か?