あまり聞き慣れない重賞戦だが、創設は1996年と比較的新しめ。牝馬若駒(2歳)の競走体系整備に伴い新設された。創設から今の京都競馬場芝1,400m(外回り)で行われている。
2歳牝馬のG1戦、阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦としての位置づけだが、まだまだ2歳戦でしかも牝馬限定ということで、過去の勝利馬をみても微妙な位置づけのレースと感じられる。つまり勝ち馬の要素が見つけにくく荒れる重賞の一つ。
京都競馬場芝1,400mで争われる。スタートしてからは3コーナーの上りに向かい外回りの直角コーナー、3~4コーナーは下りで自然と加速が付きやすい。レースに慣れていない2歳戦でオーバーペースになってしまう馬も。
※2020年は阪神競馬場芝1400mで開催。阪神では内回りコースなので注意。
ファンタジーステークスの基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 29,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系2歳 (国際) 牝 (指定) 馬齢 |
コース条件 | 1400m 芝・右外 |
ファンタジーステークスのコースの特徴
京都競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
京都芝1400mの重賞戦はすべて外回り。3コーナーまでの距離が長く、激しい先行争いは置きない。反対に3~4コーナーの坂の下りが勢いが付きやすいので、若駒は特に折り合いに注意か?
ゴール前の直線は外回りでやや長いものの、坂もなく平坦で、うまく4コーナーまで立ち回れば少しの伸び脚で勝ってしまうことも。このレースを勝った馬が強いとは限らないと感じる。
また京都競馬場の外回りはイン付きも出来るのだが、2歳牝馬にとってはそこまでの芸当は難しそうで、後方の馬は素直に4コーナーで外に出して加速という方法を取る騎手が多い。間に合わない可能性もあるので、追い込み馬が人気の場合は危険視したい。
阪神競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
※2020年は京都競馬場改修に伴い、阪神競馬場で開催。
開幕週と内回りでスピード勝負になる可能性が高い。
ファンタジーステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
ファンタジーステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
平均とほぼ同じグラフになる重賞戦。重賞戦ながらあまり強い馬がいない模様(本格化手前の馬の競走と見れる)。ある意味、弱い馬でも重賞取りが出来るチャンス競走。
過去10年を見ても瞬発力競走になる時もあれば、消耗戦になっているときもある。コース形状的には展開次第でどちらにもなりうるという難しいコース。相手関係をみてどちらか推測すると狙い馬が定まる。
※2020年は阪神競馬場での開催。内回り使用の為、ラップにしては変化が少ないが最後に坂があるためピタっと止まる馬が多いのも事実。スピード任せに押し切ろうとする2歳牝馬が体力不足で止まる可能性はある。
ファンタジーステークスのクワドラント適性
ファンタジーステークスの馬券考察、予想対策
正直難解なレースで人気馬が当てにならない。それなら、外れても良いので穴馬から入っていきたいレース。馬の仕上がりとレース経験が重要と感じ、仕上がり体制(ノーザンファーム、2歳戦に強い厩舎など)や過去のレース数は気にしたい。とにかく重賞レベルのペースに付いていけるかが第一段階。
特に穴馬ではペース慣れした逃げ先行が打てる馬に注目。2~3着に粘り込むことが多い。
勝ち馬は後方一気が目立つが、人気馬になっていることも多く、それなら先行馬などの粘りに期待したほうが馬券的にはお得感あり。
1~5番人気辺りまでほぼ同じような勝率・連対率になっていますので、上位人気陣からキャリアの多い馬を選んで、流す作戦で多少楽しめる競馬になると思います。なお、過去のキャリアでオープン重賞戦で着順が悪くても着差がそれほど開いてないなら巻き返しは十分にあるレースです。
※2020年は阪神競馬場での開催だが、やはり馬格があって先行粘り込みが出来そうな馬を攻めたいところ。バネのある伸びよりも先行押し切り型で人気薄がいれば狙いたい。