前身は「中日スポーツ賞4歳ステークス」で1987年創設。もともとは6~7月の中京開催時に芝1800mで行われていた。短距離路線の充実により芝1200mに短縮、しかし中京競馬場のコース改修で芝1400m競走に生まれ変わる(2012年)。2016年には開催時期が3月に変更。
3歳限定戦で、短距離戦という波乱含みを感じさせる重賞。
ファルコンステークスへの名称変更は2001年で、「ファルコン(Falcon)」とは、鳥の「隼(はやぶさ)」のこと。映画のネバーエンディング・ストーリーのファルコンを想像する人も多い。また、ファルコンという名のついた出走馬も多い。
中京競馬場芝1400mで争われる。直線部分が非常に長いレース。合計すると930mほどが直線部分。
ファルコンステークスの基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 38,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳 (国際)(特指) 別定 |
コース条件 | 1400m 芝・左 |
ファルコンステークスのコースの特徴
中京競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
中京競馬場の特徴の一つが、馬場改修後に直線部分がかなり伸びたコースということが挙げられ、この芝1400m走はその特徴がよく出る他場にはあまりないコース。
前半の直線部分が長く走りやすいことからタイムが出やすい。さらにオーバーペースになりがち、4コーナーを回ってからも十分に距離があるので、騎手の判断が間違わないようにしたい。重賞に慣れていない若い騎手は、勝ちたい気持ちが前に出てちょっとタイミングが早いことが多い印象。3場開催で騎手がバラけるため、騎乗している騎手にも注目したい。
枠順は他馬をゆったり見ながら進める外枠のほうが結果が良い。後は最後の直線が東京競馬場に似ている坂があって2枚腰が必要、坂を上がってからも気持ちよく伸びるような騎乗を期待したい。やはり4コーナーで外に出して、体のバネをしっかり使って伸ばしてやるのがいいため、外枠のほうがハマりやすいのかもしれない。
ファルコンステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)
ファルコンステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
※2012年から芝1400mに変更。
前半の直線部分が走りやすく前傾ラップを刻む、速いペースで4コーナーまで進んでいくので、無理に付いていくと後半伸びない。4コーナーまでは追わなくてもしっかりついていくイメージで、最後の直線でさっと外に出してから、しっかりしたストライドで追ってあげたほうがよく伸びるイメージ。
距離損を嫌って内を突いたら走りにくく、馬がやる気を無くす印象もあり。コースの利を得るならハイペースでも逃げた方がいい。
ファルコンステークスのクワドラント適性
ファルコンステークスの馬券考察、予想対策
3月に開催される3歳馬の短距離戦だが、クラシック路線と違い短距離レースということで適正を考えた歴戦馬の出走が多い。短距離戦は荒れることが多いが、こちらもその印象で、最後の直線でスムーズに外に出してしっかり追えるか追えないかで結果が異なっていると感じる。
人気馬でも騎乗次第では信頼が置けないと考えたい。オッズ自体もバラける傾向なので騎乗次第では全く来ない可能性もあると割り切って予想したい。穴馬も程よく来るので、気になった馬は馬券に入れておいたほうが吉。
ダートから芝替わり、距離適性、スタート微妙など不安要素があってオッズが低くなっている場合は逆に狙い目の印象。この時期の3歳馬ならどの馬でもその程度の不安材料は当たり前、逆に過信されている馬のほうがおかしいと思っておきたい。
なお、短距離戦となっているが芝1400mで直線部分が長く、どちらかというと1600m走レベルで体力が必要。一本調子のスピード馬はサクッと切ってしまいたい。距離延長馬よりも距離短縮馬を狙いたい。
地方開催の小回り競馬場で勝鞍を稼ぐ騎手が乗っていることが多いが、そういった騎手はどうも重賞で早仕掛けの印象。出来れば、中堅やベテランで重賞レベルの勝負感が備わっている騎手のほうが安心感。