京都競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。京都競馬場の芝1400mは内回りコースと外回りコースがあります。
外周りコースは500万以下条件から重賞まで上のクラスで行われ、反対に内回りコースは500万以下までの競走で使われるようです。内回りと外回りで様相が異なりますので、まず最初にチェックしたい項目になります。
まずはクラスが下の競走でよく使われる内回りコースから見ていきましょう。
スタート地点は2コーナー奥辺りからになります。そこから516.2mと長い直線を通って3コーナーです。枠順の内外の不利は最初の直線が長いのであまり感じられませんが、やや偶数枠の期待値が高い傾向があります。これはクラスの低いレースが多く、後からゲートに入る偶数枠のほうがスタートで勝てるからかもしれません。
向正面の先行争いもクラスが下ということや直線が長いことから、やや掛かり気味になるのを抑えたレース運びになることが多いです。
脚質では逃げた馬がかなり有利なデータが出ていますが、京都競馬場の短距離走内周りではコース形状でそう言えるかもしれません。勝てそうな逃げ馬が、内枠偶数番などに入るとかなり期待値が高そうです。レースとしては下位クラスで番組も少ないこともあり多頭数のレースが多くなります。差し馬は内をスルッと抜け出すしか方法がないように思えます。
京都競馬場 1400m 芝・右の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 516.20m |
---|---|
ゴール前直線距離 | 328.00m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約844m |
コーナー部分合計 | 約556m |
コーナーの数 | 2個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | スパイラルカーブ |
コーナーのR | 130 |
高低差 | 3.1m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 18頭 |
幅員 | 28.0m |
このコースを利用する重賞レース
このコースを利用する重賞レースはありません。京都競馬場・芝1400m(内回り)コースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2018年9月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
京都芝1400m(内回り)の高低図
京都芝1400m(内回り)の高低図のラップタイムグラフ
京都芝1400m(内回り)の高低図の速度変化グラフ
判定「標準戦」:スタート後からペース変化が少なく一本調子
まさしく標準戦という言葉がピッタリのペースを刻む。内回りは芝1200mよりもスタート地点が後方200mになるが、あまりオーバーペースにならないような騎乗が多い。そのため、押さなくてもスムーズに先行できる馬が有利。
京都競馬場 1400m 芝・右のクワドラント適性
京都競馬場・芝1400m(内回り)コースの特徴とレース傾向と攻略法
コースとしては1200mのスプリントでも1600mのマイルでもない中途半端なコースです。その為、両サイドの強いレースから埋もれてきた馬と、1400mの条件戦を勝ち上がってきた馬があたることがあり、この中途半端な1400mを勝ち上がってきた馬が、力の差で負けることも良くあります。
コースとしては内回りは完全に先行、逃げ有利。とはいってもオーバーペースでバテるのを嫌うため騎手が積極的に前を取りに行くことは少なく、各馬の行き脚に任している。関西所属の先行するのが上手い騎手は狙いたいところ。
穴馬の狙い目とすれば1600mからの距離短縮馬の好走でしょうか?データ面では外回りは前走1600mか1200mからの距離変更馬、内回りでは1600mからの距離変更馬がいい結果が出ていて、コース特性やクラスの出走馬状況から見ても分かりやすいデータだと感じます。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m |
---|---|---|---|---|---|
2200m | 2400m | 3000m | 3200m | ||
ダート | 1200m | 1400m | 1800m | 1900m |
次に外回りコースを紹介します。
外回りコースはやや上のクラスのレースが行われることが多く京都1400m芝で行われる重賞レースもすべて外回りコースです。
スタート地点は2コーナーを周ったあたりからで、3コーナーまでの直線の長さは511.7mです。距離自体は長いので先行争いが激化とはなりにくいです。あまり枠順の有利不利がないように思えます。
4コーナーでは差し馬は開いた内を突くことも出来ます。しかし、大外枠のような枠順ですとレース終盤まで外々でないと走れないリスクはあります。ただ、頭数が18頭フルゲートになることも内回りより少なく、やはり枠順考慮は意味が無いかもしれません。
なお、ゴール前の直線距離は内回りが328mで外回りが404mになります。80mほど外回りの方が長くなりますが、阪神競馬場の外回りは473.6mで、しかも直線の坂を考えると、あまり力が必要ないことが見て取れます。
元来1400mというのは中途半端な距離です。マイル戦線は1600mですし、スプリント戦線は1200mということを考えると、そういった戦線ではやや分が悪い馬たちのレースになります。2歳牝馬限定戦など、この距離のレースで好走しても本当に強いのか?は疑問が残るコースではないかと思います。
京都競馬場 1400m 芝・右外の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 511.70m |
---|---|
ゴール前直線距離 | 404.00m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約916m |
コーナー部分合計 | 約484m |
コーナーの数 | 2個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 大回り膨らみ形状 |
コーナーのR | 130 |
高低差 | 4.3m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 18頭 |
幅員 | 28.0m |
このコースを利用する重賞レース
京都競馬場・芝1400m(外回り)コースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2018年9月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
京都芝1400m(外回り)の高低図
京都芝1400m(外回り)の高低図のラップタイムグラフ
京都芝1400m(外回り)の高低図の速度変化グラフ
判定「標準戦」:内回りに比べると後傾ラップとなるが標準タイプ
外回りと言うと最後の直線の瞬発力戦になりそうなイメージですが、京都1400mはあまりそういったレース運びにはならないようです。内回りコースとさほど差がない様に見えますが、勝負どころの後半がやや速いラップになるので、少しだけ実力が発揮されやすくなっているイメージです。
京都競馬場 1400m 芝・右外のクワドラント適性
京都競馬場・芝1400m(外回り)コースの特徴とレース傾向と攻略法
コースとしては1200mのスプリントでも1600mのマイルでもない中途半端なコースです。その為、両サイドの強いレースから埋もれてきた馬と、1400mの条件戦を勝ち上がってきた馬があたることがあり、この中途半端な1400mを勝ち上がってきた馬が、力の差で負けることも良くあります。
外回りでも先行馬が有利ですが、4コーナーで内側をつける可能性があります。ただ、その場合も外枠の馬が内を突くことは難しく差し馬や追い込み馬が外枠に入ると相当厳しいレースになると感じられます。
穴馬の狙い目とすれば1600mからの距離短縮馬の好走でしょうか?データ面では外回りは前走1600mか1200mからの距離変更馬、内回りでは1600mからの距離変更馬がいい結果が出ていて、コース特性やクラスの出走馬状況から見ても分かりやすいデータだと感じます。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m |
---|---|---|---|---|---|
2200m | 2400m | 3000m | 3200m | ||
ダート | 1200m | 1400m | 1800m | 1900m |