この記事を書きながらも、まだ夢心地になりますが興奮冷めやらぬうちに記事にしたためたいと思います。まずは出資者の皆様おめでとうございます!私も人生においてかなり嬉しい出来事の一つになりますので、他の出資者の方も同じような方は多いと思います。
ノルマンディーオーナーズクラブの趣旨から言うと「クラシック」なんて言葉を出したところで、そんな夢のような話と言われて数年経ちますが、いやいや競馬って夢があるなと感じさせる瞬間です。昔で言えばオグリキャップのような興奮を感じます。
私自身も高い馬ではなく、お買い得な馬を探してその馬が結果を出してくれるという確率の低いところを「一口出資」として目指しているので、こんなにも早くこんな馬が出てくるとはと思っています。
4/12(日)阪神・桜花賞(G1・芝1600m・牝)松山弘平騎手 優勝!
結果は見事な勝利でした。当日の朝から雨が振り、馬場状態も良から重馬場へ変化、不確定要素がどんどんと増していく桜花賞でした。
デアリングタクトにとっては「賞金面でもヒヤヒヤ」「コロナによる中止にもヒヤヒヤ」そして「当日の雨」まで来て、G1ホースになるためにはこれでもかと言うぐらいの困難を感じます。
G1レースに出れる18頭に入るのも大変です。そしてそこで勝つなんて人生で早々あるかないかだと思います。一口の出資と言っても同じだと思います。ノンマンディーの馬では始めてですものね。
感慨深いレースを振り返ってみたいと思います。では、見ていきましょう!
まず、大事なスタートですが全馬綺麗なスタートでした。3歳牝馬ですので色々あるかと思いますが、今回のスタートはなかったですね。
デアリングタクトはこの日のためにスタッフさんが、かなりしっかりゲート練習してきたレポートなどをクラブ会員のレポートから頂いていました。エピファネイア産駒は入れ込むのが結構大変なようです。横のゲートにいたリリアメリアの方が大変そうですが・・・。
向こう正面では中団に構えていましたが、前がビックリするぐらい壁ができていましたね。まるでサッカーの壁のようです。ここで松山騎手は一回下げてましたね。デアリングタクトと新馬からコンビを組んでいる松山騎手だから冷静に馬の力を信じて下げて外に出した感じです。
やや馬群から離れて、外を見ながら外目に出しています。完全にデアリングタクトの末脚を信用している行動でした。私もレースを見ていて、良しと思いました。
4コーナー手前では結構後方に見えます。この渋った馬場で後ろ目に位置するのはリスクを伴います。実際に2~3着馬は前二頭です。馬が強くないとこの位置で外を回すのは厳しいです。
4コーナーを過ぎて内回りとの合流時点では前が空いているとはいえ、標的になるレシステンシアとはかなりの差が空いています。これは届くのか不安ながら、馬の強さを信じるしかない展開。
一頭だけ違う脚で一歩一歩詰めてくるデアリングタクト、他の馬とは一つ次元が違うのは感じましたが、それにしても前を捉えるには相当厳しい状況です。
しかしながらゴール前では1馬身差以上をつけて快勝。この絵はどこかで見たことがあります。
そうです。前走のエルフィンステークスです。武豊が乗るキャロットさんの馬を外から豪快に差し切っています。武さんのレース後のコメントも気になるところです。桜花賞といえばやはり武豊です。絶妙の手綱さばきを見せたんだと思います。それを勝ったのだから、本当にデアリングタクトは凄いと思います。
松山騎手は本当に嬉しかったんでしょうね。優しい雰囲気が漂う騎手ですが、それと同時に仕事人の印象もあります。そのクールな松山騎手が無観客の中、何度もガッツポーズを見せていました。
私も最後の直線は、さすがに声が出ました。
この感動を新型コロナウィルスの影響で色々と大変な中、与えてくれたことに感謝したいです。この馬に出資できて本当に良かったです。まだまだ夢の続きはあると思います。
2戦目から気性の荒さが出てきていて、今後もそういったところに注意しながらレースを迎えると思います。強さは折り紙付きになりましたが、後はどこまでこういった強いレースが発揮できるか?今後も楽しみになりました。