多くの方の予想のための情報は、駅やコンビニ、またはWINSや競馬場の入口付近などで売っている競馬新聞やスポーツ新聞だと思います。皆さん新聞片手に赤ペンで「あ~でもない」「こ~でもない」と予想しています。最近ではネットでの情報が進化しているので、スマホやタブレット、ノートパソコンなどでもデータを調べることが出来ますが、今回は競馬の予想情報の王道である競馬新聞を徹底比較してみたいと思います。

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関西のコンビニで買える専門紙5紙とスポーツ新聞から大スポ(東スポ)が定番だと思いますので、スポーツ新聞代表として追加して紹介します。結局、色々売ってるけどどの競馬新聞にどの特徴があるのか?その場の見た目の雰囲気で購入の人もいますし、特に初心者の方はどれが良いのか分からないと思いますので、参考になればと思います。

購入したのは2017年の宝塚記念が行われる週の土日でチェックしました。普段、全部の専門紙を買うことがないのですが、私としても普段買わないけど特徴比較をしてみたかったのでいい機会です。さらに2022年に競馬新聞界の情勢も変わっていますので更新しました。

なお、私は普段は「競馬エイト」を買うとしたら買っていました

比較した5紙(値段、販売展開場所、掲載レース、馬柱の向き、ネットプリント対応)は

  • 競馬ブック(500円、全国、東西版・函館はネットで無料提供、横組み、対応)
  • 競馬エイト(550円、全国、全レース、縦組み、対応)
  • 研究ニュース(500円、全国、全レース、縦組み、対応)
  • 優馬(520円、全国、全レース、縦組み、対応)
  • 競馬ニホン(470円、関西、全レース、縦組み)
  • 大スポ・東スポ(スポーツ新聞特別枠140円、関西、全レース、縦組み)

になります。競馬ニホンは残念ながら2018年に休刊となりました。なお、最近ではネットプリントやコンビニプリント対応の競馬新聞も多いです。その場合レース単位などの購入ができて少し安く手に入れたり、自宅でプリント出来たりします。G1レースであったり、興味のあるレースだけ競馬新聞の情報が見たい場合は重宝できます。後は最近はコンビニにお目当ての競馬新聞が置いてない場合はコピー機を使うしかないですね。

これら各紙で皆さんが気になっているのが、それぞれ「何のデータに強いのか?」「視認性で優れているのは?」「データ量がご自身の予想に活かせるか?」ということだと思います。

細かい情報抜きにして、おすすめの競馬新聞は?

横組みの馬柱でも見やすさに不都合がないなら、正統派の定番「競馬ブック」にしておけば間違いなし。縦組みが良いなら、穴情報系で「競馬エイト」。より回収率や独自視点が欲しいなら「研究ニュース」「優馬」を選びましょう。スポーツ新聞で良いなら大スポ(東スポ)がスポーツ新聞の中で情報量が多いです。

それでは、それぞれの専門紙の特徴を紹介します。

※その前に特徴ではなく競馬新聞だったら、どの専門紙にも大体しっかりと載っている情報を紹介すると(5~6走前程度までの情報など馬柱に載る基本情報、調教タイム、厩舎コメント、本誌の見解、予想印)あたりです。基本的に必要な情報はどの専門紙でも当然のように載せています。それを踏まえて特徴ある部分を紹介します。

競馬ブック

競馬新聞と言えばまずは競馬ブックと言われるぐらい定番紙です。豊富な情報量と的中率でオッズを作る専門紙ともいわれています。その為、予測オッズがある程度正しいので予想オッズと実際のオッズなどを比較したい人は競馬ブックでしょう。

  • 堅調な予想(本命嗜好)
  • 情報量豊富
  • 横組みの馬柱
  • トラックマン豊富で取材力高い

競馬ブックは「週末のロマンは月曜日に始まる」で有名な週刊誌「週刊競馬ブック」「競馬四季報」など競馬新聞以外でも情報量豊富です。競馬にどっぷりハマる方は情報量No.1の競馬ブックがおすすめです。

とにかく競馬新聞は情報量豊富で、真面目に取材したものが載っていれば良いという方は競馬ブックですね。後は唯一横組みの馬柱ですので、その視認性が気に入るか入らないかになります。

私は馬柱は縦組みが好きですが、慣れるとどちらでも慣れた方を選ぶようになるみたいです。

また、予想オッズが優秀ですので新聞でより最終オッズに近いオッズもしっかりチェックしたいかたは競馬ブックにしておく選択になると思います。

より詳しい情報は「競馬ブックの詳細情報」に掲載しています。

競馬エイト

競馬エイトは競馬新聞では2番手のイメージですが、競馬ブックに対抗してこちらは穴馬とか特注馬などの選別が優れています。基本情報じゃなくて穴馬情報が欲しい人は競馬エイト派が多いです。

  • 初めてカラー紙面を採用で見やすさ重視
  • 予想はやや穴よりで馬券回収率向上を目指す
  • 調教評価も見やすい
  • TVなどでも有名な予想家が多い

競馬エイトはサンスポやフジテレビ系でメディア側という印象があります。その為、見やすさなどに努力があると感じられます。

正統派なら「競馬ブック」、穴情報求むなら「競馬エイト」の棲み分けが出来ているいわゆる対抗馬ですね。なお、こちらもフジサンケイグループで「週間Gallop」という週刊誌があります。

より詳しい情報は「競馬エイトの詳細情報」に掲載しています。

また、私が競馬新聞を買う時は「競馬エイト」に統一しています。理由としてはカラーで見やすい視認性と、どうせ人の情報を見るなら穴馬の情報とその理由を知りたいからです。こういう視点だとこの馬が穴馬という情報が役に立っていて、自分がそれにのれるなら買うという方法です。

デメリットとしては馬柱に各馬の短評がないので、本当に初心者の方は簡単に分かりやすく見れる情報がないことでしょうか?なんというか買い目組み立てのロジックを持っていない人は、扱いにくいかもしれません。

研究ニュース

有名なトラックマンが多数在籍していて、過去にはとりあえず研究ニュースの見解や予想をチェックしてという人が多かったです。その為、紙媒体不況の中、今でも生き残っている競馬新聞と言えるでしょう。ただ、今はそういった独創性のある予想は見られないのでちょっと厳しいのかな?という印象です。

  • 独創性のあるトラックマンがいた。再発掘急務
  • 見やすさやデータは及第点
  • 専門紙内で回収率一位がウリ
  • 現状は競馬ブック傘下

検証してみると、上記2つの専門紙よりも回収率で上回るということで、予想の自信というものが特徴です。そういう意味で競馬はよく分からんけど、人の予想にのっていきたいとか、よく当たる人の予想は見ておきたいという方にオススメの専門紙です。

より詳しい情報は「研究ニュースの詳細情報」に掲載しています。

競馬ブックよりも見やすくて、初心者にオススメなのですが残念なのが、発行数が少なくあまり置いていないことが多いですね。研究ニュースこそ、ネットプリント・コンビニプリントを活用して手に入れたいですね。

優馬

優馬も読みやすい紙面構成で根強いファンが多い競馬新聞です。文字のフォントからか絶妙な空白があるので(文字が詰まった感じがしない)、目の悪い人に評判のいい専門紙ですね。また専門紙の中では有力馬に対する懐疑的目線で攻めますので、予想印にバラツキが出るのも特徴です。

  • 穴系で回収率重視
  • 目の悪い人に見やすい紙面、見やすい工夫
  • 有力馬の悪いところを結構ズバズバと突く
  • セイコー馬券教室、馬連ABC作戦などオリジナルの馬券戦略
  • 社長が競走馬を持っている(印刷会社)
  • 発行部数日本一

競馬ブックや競馬エイトのように知られてないかもしれませんが、見やすいしファンの多い競馬新聞だと思います。「上がり3ハロン」で最速だったものには馬柱上で下線を引いているなど、よく蛍光ペンで上がりにライン引いていた人などの手助けになるような情報が多いです。

より詳しい情報は「優馬の詳細情報」に掲載しています。

個人的には厩舎コメントなどがインタビュー形式で、馬番順でなく注目馬順になっているのが、情報を探すという意味では少し読みにくいなぁと思います。読み物としては良いのかもしれませんが・・・。

競馬ニホン

今回購入の専門紙では唯一470円と安さでウリがあります。その分、白黒刷り。実はかなり老舗の関西競馬新聞。老舗なのでなんとなくフォントなどレトロな雰囲気のある馬柱となっています。年配の方には安心感があるかもしれません。ただ、早くからホームページを開設するなど先見性もあって大事なところは残し、良いものはどんどん採用していく感じがしますね。

  • 少しだけ安い470円
  • 本命サイドのおとなしい予想が目立つ
  • フォントがレトロ
  • 情報は詰め込みすぎず、必要なものをしっかり載せるイメージ

それぞれの競馬新聞を眺めて、安心感というかしっくりくるなら手にしたいのが競馬ニホンです。ただ、関西地区だけですので西日本だけの特典とも言えます。個人的にはギュッと縮めすぎているので慣れないと、情報が少ないと感じる人が多く、初心者向けではないかな?と感じています。

より詳しい情報は「競馬ニホン」に掲載しています。

初心者の方が見たら、いかにも古臭い昔ながらの競馬新聞にみえるようです。一方、地方競馬などにも挑戦する歴戦の競馬好きには安心感があるようです。面白いですね。

残念ながら2018年に休刊→廃業という流れになりました。新聞不況で時代の流れについていけなかったと言わざる終えませんね。

大スポ・東スポ(東京スポーツ系)

当方は関西在住ですので大阪スポーツですが、関東だと東京スポーツになります。基本的には東西で連携しているので内容はほぼ同じです。スポーツ新聞の中でも競馬面の充実が一番あるスポーツ新聞ですので、スポーツ新聞で競馬予想するなら大スポ(東スポ)の方が多いです。スポーツ新聞で良いやという気持ちの方なら、その中でも大スポ(東スポ)をオススメします。まず競馬に対する情報量が他のスポーツ新聞に比べてかなり違います。他のスポーツ紙もG1などは特徴を凝らした紙面にはなっているので、スポーツ新聞で良いやという方はG1だけなら一面だけみて見やすいのでもいいかもしれません。

  • スポーツ新聞では競馬面が充実
  • 著名人、有名人の予想が見れる(アンカツなどのコラムあり)
  • 夕刊なので前日から見れる

基本的にスポーツ新聞が情報量で競馬新聞に敵うことはありません。その中でも馬柱の充実や厩舎コメントの量が多いのが大スポになります。調教タイムなどは省略されていたりしますが、基本馬柱があれば良いんだと言う人はスポーツ新聞で馬柱の充実感がある大スポ(東スポ)がオススメです。

一応、他のスポーツ新聞の特徴を少し紹介すると

  • スポーツ報知・・・見やすい紙面、杉本清
  • スポーツニッポン・・・穴予想多い
  • サンケイスポーツ・・・エイトと一緒でカラーリング、見やすさ重視
  • デイリースポーツ・・・阪神ファン向け、それなりの情報量
  • 日刊スポーツ・・・コンピ指数

このような感じでしょうか?個人的には競馬目的ならスポーツ新聞は競馬新聞に情報量で絶対に敵いませんので値段の差はあっても競馬を少しでも楽しみたいなら競馬新聞がオススメです。

唯一、スポーツ新聞程度の情報量というか馬柱があればいいと言うなら大スポ(東スポ)がいいのかな?という印象です。

特徴をそれぞれ記載するだけでも、記事の内容が長くなりましたので回収率などの検証は別ページで紹介したいと思います。それぞれ各紙の印や買い目情報から実際買っていたらどういった結果になったかをまとめてみたいと思います。