小倉競馬場・芝2600mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。スタート地点は向正面の中ほどで、最初のコーナー(3コーナー)までは240mほどです。そこから馬場を一周半して、最後の直線は293mと短いです。
年間を通して6~7レース程度しかない、小倉競馬場の長距離戦です。長距離戦と言えば強い馬たちの戦いに感じる人も多いかもしれませんが、小倉競馬場では距離が短いとペースについていけないスタミナ派の馬たちがこぞって出走する数少ないチャンスレースと考えたほうがいいでしょう。
中央4場などでは長距離戦は出走頭数が少ないことが多いのですが、小倉の長距離戦は番組が少ないので結構多頭数になることが多いです。レース展開としては、各馬思い思いのバラバラの展開が多く、ペースがブレやすいです。最後の直線が短いので4コーナーまでには前に行っておきたいので2周目の向正面からぐっとペースが上がり、4コーナーで前に行ける馬で決着が付くイメージです。
データ数が少ないので枠順の有利不利などは言及しにくいですが、基本的にはスタートしてから行ったなりでレース展開が進みます。ということは行ったなりでスムーズに前目の走りやすいところにポジション取り出来る馬が展開的には有利になりそうです。
とはいっても出走馬が毎回先行できたり、全然走らなかったりムラのある成績の馬たちなので、よっぽどの実力不足というか競走馬としての能力不足の馬以外ならばどの馬にもチャンスのあるコースと言っていいかもしれません。
小倉競馬場 2600m 芝・右の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 240.00m |
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ゴール前直線距離 | 293.00m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約1326m |
コーナー部分合計 | 約1274m |
コーナーの数 | 6個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 小回りスパイラル |
コーナーのR | 136 |
高低差 | 3.0m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 16頭 |
幅員 | 30.0m |
このコースを利用する重賞レース
このコースを利用する重賞レースはありません。小倉競馬場・芝2600mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年8月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
小倉芝2600mの高低図
小倉芝2600mのラップタイムグラフ
小倉芝2600mの速度変化グラフ
判定「標準戦」:仕掛けどころが他のコースとやや異質なペース配分
ペースのグラフをみると2つの山を形成するような形となっています。通常であればゴールに向けてペースアップか、先手取って粘り勝ちみたいな形が多いですが、このコースは「先手争い→道中でペースチェンジ」と勝負どころが異なります。
理由は長距離戦と、最後の直線が短いというアンバランスさからかもしれません。2周目の下りからロングスパートとなるので、スタミナと自力のある馬が順当に4コーナーで生き残っていることが多いです。若干ですが後傾ラップを描きます。
小倉競馬場 2600m 芝・右のクワドラント適性
小倉競馬場・芝2600mコースの特徴とレース傾向と攻略法
最後の直線距離が短いので鋭い末脚は要らないコースですが、上がり3Fのタイムが長距離戦でしっかり出せているかは長距離でも最後についていける(勝ち負けになる)指標になります。
後はやはり長距離血統馬が強いコースで、マイナー血統でもスタミナさえあればここで勝ち上がりを許されるコースです。逆にここだからこそやっと勝てたいうレース内容が多いため、このコースでの勝ち上がりデータは他場ではあまり参考にならないかもしれません。
「ローカル・平坦・小回り・長距離」の4条件を一括りにすると、他の競馬場でも似たような事例が見つかります。そこを一つにまとめて、中央4場とは思考回路を変えて馬券購入したいところです。
なお、小倉競馬場でも他のコースよりは人気馬の信頼度は高めと感じます。長距離なだけに馬の(スタミナ)能力は反映されやすいということでしょうか?
1番人気、2番人気のデータ非常に優秀です。
芝 | 1200m | 1800m | 2000m | 2600m |
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ダート | 1000m | 1700m | 2400m |