小倉競馬場・ダート2400mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。なお、小倉のダート2400mはレース数が極端に少なく500万下クラスのみで、冬の時期だけでした。まぁ、夏競馬でダート2400mも走らせるって馬主としても馬を消耗品と考えると嫌ですよね。
毎年2レースぐらいしかないので少ないデータから見いだせるものはないと考えたほうが良いです。
スタート地点は2コーナー付近から最初のコーナーまでは320mと先行争いには十分、そこから約1周半して最後の直線に向かいます。最後の直線は291mと短いです。
2コーナーからは下り坂ですので長距離戦ながら最初の先行争いは自然とスピードが付きます。ただ、小回りで前にいると有利な競馬場なので、ジョッキーもそれほど抑えません。自然に行かせて、自然に隊列が出来るイメージですね。
勝負どころは2周目の2コーナーからでしょうか?下り坂を活かしてマクリ気味に前のポジション取りが始まります。そこからはゴール直線まで、粘り合いの競走になります。なお、スタミナのない馬は全然バテますのでゴール前ではかなりの差が開いてしまうレースです。
このレースの意義は未勝利を勝ち抜いてきたけど、それ以降勝ち切る末脚のない馬が出るレースです。その為、適正を考慮してダートの長いところとなるとここぐらいしかありません。小倉開催で2回行われるようですが、2回目のこのレースの前走は同じコースを走った馬が半分以上出ていたりします。
水色が前走も同じ馬です。
基本的には末脚はないと思っておいていいでしょう。ある程度善戦する適正のある馬からどれを選ぶかというレースになります。
小倉競馬場 2400m ダート・右の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 320.00m |
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ゴール前直線距離 | 291.00m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約1383m |
コーナー部分合計 | 約1017m |
コーナーの数 | 6個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 小回り |
コーナーのR | 112 |
高低差 | 2.9m |
芝の種類 | ダート |
フルゲート | 16頭 |
幅員 | 24.0m |
このコースを利用する重賞レース
このコースを利用する重賞レースはありません。小倉競馬場・ダート2400mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年8月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
小倉ダート2400mの高低図
小倉ダート2400mのラップタイムグラフ
小倉ダート2400mの速度変化グラフ
判定「標準戦」:全体的にスローペース、やはり2コーナーの下りからロングスパート
長距離なので全体的にスタミナ温存のスローペースとなります。後半ペースが上がるのは2コーナーの下り坂からでここからは消耗戦になりやすいです。ただ、騎手の仕掛けどころによっては状況が変わりやすいですね。
こういったコースはペース配分で見るよりも馬の調子がいいか?の判断のほうが重要かもしれません。
小倉競馬場 2400m ダート・右のクワドラント適性
小倉競馬場・ダート2400mコースの特徴とレース傾向と攻略法
試行回数の少ないレースは見するというのも一つの手です。長距離戦ですので、レース展開のアヤもジョッキーの手に委ねることも多いですし、馬の調子も判断が難しいでしょう。
このコースだけでなく「ダートの長距離戦」という一つの括りで、何かしら馬券妙味のある条件を見つけられるかですね。それがスタミナ血統なのか、前走からの距離変更なのか、難しいところです。
レースの質自体はミドルペースで、淡々とスタミナ比べですので末脚はなくても相手なりに前目にペースについていける馬が面白いところです。
芝 | 1200m | 1800m | 2000m | 2600m |
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ダート | 1000m | 1700m | 2400m |