小倉競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。スタート地点は2コーナー付近のポケットから最初のコーナーまでは479mとかなり長くなります。そこから半周して最後の直線に向かうシンプルなコースです。最後の直線は293mと短いです。
特徴的なのは小倉競馬場は2コーナーが小高い丘になっているので、スタートしてからは下り坂という点です。さらに、最初のコーナーまでの距離も長いですので、オーバーペース気味の先行争いになります。しかしながら最後の直線も短く、平坦ということで前に行った馬が結局は残るため、オーバーペースでも先手を取れるか?というのが焦点です。
その為、このコースは1.06.5という破格のレコード時計を記録しているほど、時計が出やすいというのは覚えておくと馬券検討しやすいでしょう。小倉で好タイムで走っていても、他場でその通り走れるかが疑問ですね。このコースはスタミナというよりは、とにかくスピード勝負といえます。
コース形状やレースの性質から内枠のほうが有利に見えますが、データ的にはこれと言った枠順の有利不利は出ていません。強いて言えば後入れの偶数枠のほうが好結果ですが、決定的な差異とは言い難い部分があります。ただ、13番枠から外になると勝率連対率、そして回収率も落ち気味なので外枠が不利というのは多少あるのでしょう。
枠順の有利不利があっても小倉競馬場の短距離走に出走している馬ですので、逆に内に入っても先行力がないと厳しいですし、外でも自力が少しでも上なら難なく3コーナーまでに前目を取れるので心配ないといった見方もできそうです。
小倉競馬場 1200m 芝・右の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 479.00m |
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ゴール前直線距離 | 293.00m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約772m |
コーナー部分合計 | 約428m |
コーナーの数 | 2個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 小回りスパイラル |
コーナーのR | 136 |
高低差 | 3.0m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 18頭 |
幅員 | 30.0m |
このコースを利用する重賞レース
小倉競馬場・芝1200mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年8月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
小倉芝1200mの高低図
小倉芝1200mのラップタイムグラフ
小倉芝1200mの速度変化グラフ
判定「超持久戦」:スタートから猛スピードで先手争いの消耗戦
グラフを見れば一目瞭然でスタート後から一気に猛スピードで駆ける持久戦レース。後半にかけてはなだらかにペースダウンしながらゴールしているように、先行して粘り勝てるかとなる。
夏開催は特に高速馬場。いずれにしても瞬発力があるタイプの馬は消しで、無骨なスピードタイプの大型馬は一発を狙ってみるとチャンスが訪れそうな特殊コース。
小倉競馬場 1200m 芝・右のクワドラント適性
小倉競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向と攻略法
スピードの持久力が試されるコースです。前半の早いペースに難なく流れに乗れる馬が最後まで残ってしまうことが多く、差し馬が4コーナーで外を回ってきたら、まず前が捕まりません。
血統で言うとサクラバクシンオー産駒タイプだろうなぁと思ってデータをさらってみるとやはりリーディングはサクラバクシンオーで非常に得意としています。その他、キングカメハメハ産駒など、相手なりにペースに乗れて馬格で押し切るタイプの馬たちが善戦しています。
面白いと感じるデータの一つが馬体重(馬格)が重いほど成績がいいです。勝率・連対率の他に回収率も向上しているので、他のコースだとスタミナでバテていた今が、馬格だけでこのコースならなんとかなっているともとれますね。
良く小倉の短距離なら善戦するかも?なんてことで馬格のある馬が出てくる時は要注意です。反対に言うとこういった馬が小倉で善戦して、他場に行った時は危険馬として見ると馬券成績も上がりそうですね。
また逃げや先行する馬を選びたいのですが、このコースに出ている馬たちは条件下のどんぐりの背比べなため、過去の戦績からはレース展開が読みにくいです。すでに過去の戦績からの読みはオッズに反映されていますので、そのアプローチで行くと馬券で勝ち抜くには難しくなってきます。読みが外れても仕方ないけど狙い馬は定めて的中率より、一発を狙いたいところです(どちらかというと過去の戦績が当てになりません)。
芝 | 1200m | 1800m | 2000m | 2600m |
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ダート | 1000m | 1700m | 2400m |