hkd_s1200函館競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。芝1200mのスタート地点は2コーナーの奥のポケットからです。

スタート地点から最初のコーナーまでは489.1mと長く、反対にゴール前の直線は262mと短いです。向正面はずっと緩やかに上り坂で、その上り坂で短い最後の直線で前目にいかないといけないので、激しい向正面の闘いになります。最初のペースが早く、最後までバテないのを競うことになります。

脚質を見ていると、もちろん逃げ馬が有利ですが、差し馬の回収率も高く中途半端に前半脚を使ってしまうと後半でピタッと脚が止まってしまうのがよくわかります。もともと函館で走る馬は中央4場で勝てないような馬が来ますので、その中で函館のパワーと粘り強さが必要なコースでそこそこ頑張れる馬を探す必要があります。

また、函館のもう一つの特徴、耐久性のない洋芝を使っていることから開催が進むに連れて内の方が荒れてくるので、レース傾向もよく見て馬券を組み立てたいです。

函館競馬場 1200m 芝・右の基礎データ

最初のコーナーまでの直線距離489.10m
ゴール前直線距離262.00m
ゴール前直線坂平坦
直線部分合計約752m
コーナー部分合計約448m
コーナーの数2個
コーナータイプ(3~4コーナー)小回り
コーナーのR127
高低差3.4m
芝の種類洋芝
フルゲート16頭
幅員29.0m

このコースを利用する重賞レース

  • 函館2歳ステークス (GⅢ)  サラ系2歳 馬齢 賞金31,000,000円
  • 函館スプリントステークス (GⅢ)  サラ系3歳以上 別定 賞金39,000,000円
  • 函館競馬場・芝1200mコースのラップタイム・データ分析

    コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

    hakodate1200t_rap

    ※データは2018年7月に過去10年間から取得したもの。

    ※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

    函館芝1200mの高低図

    hak_t1200

    函館芝1200mのラップタイムグラフ

    hakodate1200t_time

    函館芝1200mの速度変化グラフ

    hakodate1200t_v

    判定「持久戦」:前半ハイペースの持久戦、ラスト1Fまでほぼスピードは落ちる一方

    スタートしてから400mが極端に速いコースです。しかしながら向正面はずっと登りですので、その激しい先行争いで随分とスタミナを消耗します。そのため、殆どの馬が最後の直線でギアチェンジは出来ず、4コーナーでコーナーリング良く前に出た馬がそのまま押し切ってしまいます。

    逆に言えば、他のコースとは質が結構違いますので、ギアチェンジで差し切るような馬が人気していた場合は思い切って馬券から切ることが可能ですね。

    函館競馬場 1200m 芝・右のクワドラント適性

    クワドラント適性:Hタイプ
    函館競馬場と同じくパワーも必要な洋芝、短距離ながらパワーで押し切る系が強い。向こう正面も坂を登っている。「OH」に近いが短距離でスピードも要るのでH型とする。

    函館競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向と攻略法

    このコースは重賞レースも組まれています。函館など地方ローカル戦で回数が進むとよく見られたのが大外の一気差しでしたが、最近では馬場管理が良くなって減ってきました(全場同じ)。

    枠順の有利不利に関しても、それほど気にする結果がないように思えます。どこの枠からでも各馬位置取りが問題で、内の馬は前に行けたらいいけど馬群に揉まれるとしんどい競馬、外枠の馬は内目の馬を見て進める利点がありますが、前に行けないと距離ロスがあるので後方待機していると最後の直線で追いつかなくなります。

    さらに開催ごとに芝の状態をよく確認して、その日の前半の芝のレースは馬場の状態を確認することも怠らずにいれば、馬券的に妙味のある買い方が出来るかもしれません。

    また、函館の芝レースはコース形状と洋芝、また梅雨時なども重なってパワータイプが有利なのは過去の傾向からはっきりしていて、最近ではダイワメジャー産駒が強いというのも頷けます。

    血統や過去の成績でダートや重馬場も強い、先行して押し切る系のレースをしているかをチェックするのもいいですし、持ち時計をあまり意識しないという作戦もとれます。