創設1996年という比較的新しい重賞レース。当初は別定戦だったが、2006年にハンデキャップ競走に変更。3歳以上のレースだが、成長力の差で3歳馬は苦戦模様。牝馬限定戦、ハンデキャップ戦、さらにG1レースの狭間の夏競馬らしさもあり荒れる重賞となっている。

レース名の「マーメイド」は人魚の意味。6月に入り夏らしい重賞名がそろそろ見られる時期となっている。

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阪神競馬場芝2000m(内回り)で争われる。阪神競馬場は内回りと外回りでレースの質がかなり違うので注意。

マーメイドステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

36,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際) 牝 (特指) ハンデ
コース条件2000m 芝・右

マーメイドステークスのコースの特徴

阪神競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

前週には鳴尾記念が古馬重賞として行われる、また古馬の春の中距離G1大阪杯も同じコース。阪神競馬場は昔は外回りがなかったので、この内回りでも直線の坂があり十分タフなレースが行える。京都競馬場との違いは最後の直線の坂か?

先行有利のコースとなるが、マーメイドステークスは牝馬限定のため、道中のペースがやや速い印象で最後に脚は止まりやすい。ただし、後方の馬にもそれほど強烈な末脚を使える今も見かけないため、コース取りは非常に重要なレースとなっている。

内回りコースでは4コーナーで馬群がギュッと詰まることから、有力馬が不利を受ける可能性も高く、そういったことを予想するのは難しいと言うか不可能だが、過剰人気は危険視したいレースと言える。

向正面からジリジリとペースアップしても位置取りを下げたりせずに付いていけるような、「ジリジリを足を使うタイプ」がレースがしやすい印象。

マーメイドステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

マーメイドステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

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牝馬限定というのもあってか?やや気性の荒い馬もいて、先手争いは過熱気味。2F目のペースは速い。以降は阪神2000m内回りと同じ、ジリジリとスピードアップするレース展開。さらに4コーナーまで詰まり気味というのもあって、追い出しが遅れたり、外を回る不利があれば勝ちにくい。

最後の1Fは瞬発力を活かすよりかは惰性でスピードを維持できるかが勝負

マーメイドステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:Hタイプ
阪神の内回りは外回りと違ってハンドリングが大事になる。重賞レベルではタフさが増すが、先手が取れないといけないので一本調子についていけるスピードも必要。牝馬限定のマーメイドステークスではやや道中の折り合いが難しいようにも見える。坂のあるコースが得意と感じられる馬にも注目。

マーメイドステークスの馬券考察、予想対策

春のG1シーズンも終わり実力馬は休養に入るころ、さらにG1級の馬は宝塚記念が待っているためここには出走しない。そうなると重賞レベルでもメンバーはやや劣る状況。条件下のレースを戦ってきた馬でも十分通用するレースと言いたい。さらにハンデキャップ競走ということで重賞制覇を目一に狙ってくる陣営も多い。

オッズも割れやすいが、過剰人気の期待は禁物で、ちょっとしたレースのアヤで実力を発揮できないのを見てきている。

タイプとしては瞬発力タイプよりは持久力対応型の馬のほうが、レースの質からは勝つことが多く、過去の1着馬の上がりタイムを見ても35秒台でも勝てる状況

どの馬が上手にレースできるかは予想できないが、少なくともどの馬にも不利を受ける可能性があることは理解しておきたい。前に一頭、馬を置いて道中ペースが速くなって付いていき、スムーズに4コーナーで追い出せるような馬をとりあえずは狙いたい。

なお、重賞を勝っているなどの格はあまり参考にならない印象。軽ハンデの馬もよく来ているが、ハンデが効いたと言うよりはレース運びが上手にできたことが要因な印象。

予想はし辛い印象なので、最終的にはオッズが美味しいという感じる馬をとりあえず軸に据えて手広く流す方が期待値の馬券を買うことになっていそう。