2006年から実施されている「サマースプリントシリーズ」の第一戦。いよいよ夏競馬の始まりを感じさせる北海道競馬の開幕週にあたる。もともとは1994年に創設された「札幌スプリントステークス」だったが、函館と札幌の開催順序が変わった1997年から「函館スプリントステークス」となっている。

なお、サマースプリントシリーズは成績をポイント化しており、総合優勝に報奨金が出る。サマースプリントシリーズは第6戦まである。総合優勝5000万なので、なかなか大きい賞金と言える。

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函館競馬場芝1200mで争われる。単純なJの字レース。最後の直線が短いこともあり、スタートから激しい追い合いがスタートする。

函館スプリントステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

39,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(特指) 別定
コース条件1200m 芝・右

函館スプリントステークスのコースの特徴

函館競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

夏競馬の開幕週側にあたるので洋芝ながら絶好のコンディション。前が止まらないこともありスタートから全力投球のレースとなる。長くスピードを保てる馬の独壇場となるレース。また、洋芝得意の馬もいるので注意。

枠順は内枠が良い傾向が出ていて、ヨーイドンから先行し外の馬に被せられないように走り、コースロスなく粘り込む模様。

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パトロール映像のスタートを見るとよく分かるが最内枠から内が4~5頭分のスペースがあり、内のほうが走りやすい。逆に言えば16番枠は20番枠と言ってもいいので厳しい。

道中の位置取りが中団になると、最後の直線に向いた時にスムーズに追えない印象がある。後方の馬が外から上がってくるので、外に出せないし、内は前の馬がギュウギュウ詰めにガードしている。やはりスタートから一列目を取れる先行力が欲しい。

差し馬は前がバテて、さらにスムーズに追えるという2つの条件が揃わないといけない。

函館スプリントステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

函館スプリントステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

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条件戦と同じ傾向のグラフで、そのまま全行程で速いスピードが必要となる。やはり短距離得意でスピード持久力が欲しい。あとは、かなり先行争いが激化するので前半に速いペースでも行ったなりに走れる馬が狙い目。馬格がある大型馬がその傾向がある。

函館スプリントステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:SHタイプ
スピードはもちろんのこと、そのゲートからのスピードを活かして好位を取る競馬が必要になる。重賞レベルのスプリンターなら前も止まらない函館短距離戦。全速力で馬場のいいところを走り抜ける快速馬の出番。

函館スプリントステークスの馬券考察、予想対策

データを振り返ると明らかな傾向として出ているのが、内枠有利、牝馬の活躍、高齢馬の善戦と行ったところ。もともとスプリンタータイプは大型馬が多いが、その中でも重い馬体でスピードを出し、惰性で走る重戦車タイプが強い。高齢馬に関しては洋芝での実績を見ておきたい。特に北海道開催は夏シーズンになるので、直近の馬柱には表れないので、注目されていない可能性があり美味しい馬券が潜む。

波乱傾向の強いレースで馬連万馬券が何度も出ている。夏シーズンで信頼の置ける馬はいないし、実はここを狙っている馬たちも多いことを理解しておきたい。来る確率が同じなら、穴馬券を買うほうが馬券対策としては重要となる一戦。

休み明けの馬や前哨戦が、本当にバラバラになるので能力比較はあてにならない。やはり夏は牝馬ということで牝馬の激走。洋芝得意な雰囲気、内枠に入った先行系の重戦車などを手広く買ってみたいところ。

過去のレースを見ていると瞬時の判断の差でレースの結果は違っただろうと感じることが多いので、外れてもいいので思い切った馬券を買ったほうが美味しい印象。