1983年に創設、当初から牝馬限定戦で当時の牝馬三冠の最終ラウンドエリザベス女王杯のトライアル戦として利用、京都競馬場の芝2000mだった(現在の秋華賞のコース)。1984年にG2戦として格付け、1996年にG1秋華賞が創設されてからは、秋華賞トライアルとして指定され阪神競馬場の2000m戦となる。
その後、2007年に距離短縮と外回りコース利用とコースが変更となり、現在の阪神競馬場芝1800mの外回り戦で行われるようになっている。
3着の馬までに秋華賞の優先出走権が与えられる。牝馬最後のクラシック戦出走をかけて、夏の上り馬と春までの活躍実力馬の休養明けの激突が見られる。
阪神競馬場の芝1,800m(外回り)で争われる。この時期までは500万下クラスを勝ってきた馬でも春の活躍馬と並びやすいし、春で凡走の馬が成長を見せることも多いので、単純に過去の戦績だけでは比較しにくいと見たい。
※2020年は中京競馬場で開催。右回りから左回りへ、距離も200m変更。過去の傾向とはコース上はかなり異なるので注意したい。また、ここから秋華賞へのコース適性も変化が出る。
ローズステークスの基礎データ
グレード | GⅡ |
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賞金 | 52,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳 (国際) 牝 (指定) 馬齢 |
コース条件 | 1800m 芝・右外 |
ローズステークスのコースの特徴
阪神競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
阪神競馬場の外回りコースは最後の直線も長く、坂もあり、後半の瞬発力勝負になりやすい構造。しかも芝1800mは最初の直線も長いので抑えてスローペースになりやすい。4コーナー回ってからの叩きあいで一気に伸びることのできる馬が有利。
枠順は多頭数になることからやや外目のほうが有利な印象。内だと窮屈になって自由に競馬をさせてもらえないリスクが有る。また、台風が多い時期なので重馬場開催になっていることも多い、馬場状態によっては傾向が少し変わるので注意したい。重馬場になればタフなレースとなる。
中京競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析
※2020年は中京競馬場芝2000mの為、上記を参考。かなり異質となるはず。
ローズステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
ローズステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
全クラスの平均ペースよりは若干速くなるが、それでもスローペースからミドルペースといったところ。後半の末脚は必要だが、34秒台を切ってくれば、それ以上の末脚はどの馬にとっても過酷。
やはり4コーナー回ってからまだ伸びる余力がある馬を選びたい。若干のスタミナも気になるところで長距離を走ってきている馬の方が良い。桜花賞よりもオークスとの連動性は高そう。
※2020年は中京競馬場ペースは上記とはかなり異なる。瞬発力勝負というよりかはジリジリとスピードアップして、さらに加速するような脚が必要。
ローズステークスのクワドラント適性
ローズステークスの馬券考察、予想対策
スローペースやミドルペースの流れに乗って、4コーナーから追い出し加速しながらゴールできる馬が強い。そのためオークスで活躍した馬がここでも活躍しやすいのは理解できる。一方、桜花賞凡走馬の巻き返しだったり、夏競馬で末脚で強いところを見せてきた上がり馬の活躍も目立つ。
芝1800mながらスタミナも問われている印象で、距離が伸びていい馬の活躍が目立つのは注意したい。芝2000m以上で勝っていて、芝1800でちょっと届かないような馬がよく走る。
概ね実力は発揮しやすいコースなので、実力馬から狙いたいが、どの馬が実力があるのかを見極めるレース。推奨は長い距離を勝っている、広いコースで勝っている馬。
本来、阪神競馬の外回りのように実力が発揮しやすいコースは、人気どころが勝って配当がつきにくいのだが、この重賞の傾向は人気薄が好走して波乱の結果を生むことが多い。理由としては「3歳牝馬限定戦」で、まだ成長途上の馬が多く、過去イマイチだった馬がここで目一に秋の主役を狙うことが多い。
過去数戦していて、いまいちの結果しか出ていなくてもここに出走している時点で変わり身を期待したいところ。
※2020年はコースが全く別物なので注意。
メンバー構成は恐らく例年と同じく、秋華賞に向けて重要なステップレースの位置づけで春の活躍馬と、夏の上がり馬が激突する一戦。春の実力馬は、本番を前にするのでやや調整がゆるいと考えれば、中京コース巧者でG1に向けてここは好走したい馬の激走のほうが期待度高いか?