古くからある2歳重賞戦の一つ。創設は1966年で当時は「デイリー杯3歳ステークス」の名称(昔は2歳馬を3歳と呼んでいたため)。距離やコースは阪神や京都で変遷があったが、1997年からは京都競馬場の芝1600m(外回り)で定着。

2014年から現在の11月中旬(その前は10月)となっている。2歳戦の重賞が増えているが、その中でも古くからあるからかG2戦でやや格が高い。

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京都競馬場芝1,600m(外回り)で争われる。牡馬牝馬混合戦だが、この時期であれば牝馬も出来で牡馬に勝てる印象もあり。また、2歳戦ということもありあまり頭数は揃わない。

※2020年は阪神競馬場芝1600m(外回り)で開催。2歳G1レースと同じ舞台となる。

デイリー杯2歳ステークスの基礎データ

グレードGⅡ
賞金

38,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系2歳 (国際)(指定) 馬齢
コース条件1600m 芝・右外

デイリー杯2歳ステークスのコースの特徴

京都競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

重賞戦は外回りコースを使用。3コーナーの高低差やコーナー部の直線部分の長さなど、やはり内回りよりは実力が出やすくなるコース形態。

デイリー杯2歳ステークスは少頭数になりやすいので、坂手前からペースが落ち着きやすく、過度な瞬発力勝負になりやすい。そのため、4コーナーからのヨーイドンで勝てる馬に照準。スローペースになりやすいため、やや前目のポジションを取って、最後も伸びる馬が止まらないことが多いレースとなる。

まだまだ若い2歳戦なのでスタートはバラバラ、向正面でも掛かり気味だったりフラフラと走る馬も多く、しっかりと走れる体力があるかは第1段階。仕上がりが良い馬を選択したい。

阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

2020年は京都競馬場改修の為、阪神競馬場での開催となる。直線の坂などより終盤の勝負に比重が向く。実力が出やすい戦いになる。

デイリー杯2歳ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

デイリー杯2歳ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

平均ラップに比べてラップがアンバランスな2歳戦。スタート後は掛かり気味、道中は極端なペースダウン、そして最後に瞬発力勝負となる。各馬、息を持たせるために仕掛けが遅くなる傾向で先行馬有利。

ただし、しっかりとした末脚がないと勝ち切ることはできない。たまたま新馬や未勝利を相手関係で勝っただけの馬ではこのクラスでは流石に勝てない。

※2020年は阪神競馬場での開催。より後半の直線向いてからの瞬発力勝負に磨きがかかりそう。

デイリー杯2歳ステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:Tタイプ
京都1600mの外回りマイル戦は、最初の直線が長くオーバーペースになりやすいため意外にタフな勝負とハンドリングが重要だが、この時期の2歳戦では様相が異なる。少頭数のため前半の先手争いも必要ない。位置取りも問われない。結局4コーナーまでは楽に行かせて、最後の直線の切れ味勝負になりやすい。コース適性とはやや異なる重賞レース適正で判断。 ※2020年は京都→阪神。ST→Tへ変更。スローペースからの直線向いて瞬発力勝負か?

デイリー杯2歳ステークスの馬券考察、予想対策

2歳戦ならではの波乱(人気馬の凡走)はあるが、基本的には人気で能力の高い馬が好走するレース。この傾向はどの2歳戦でも強い。各馬数戦しか走っていないため能力比較が難しくオッズが割れる傾向。しかしながら人気サイドでの決着が多い

この時期のG2戦としては重賞格の馬と500万下クラスの馬が一緒に走っているので、その能力の差でまずは不人気馬の消去をしていきたい。

牡馬・牝馬の差はこの時期ではそれほどなく、牝馬でも仕上がりよく勝てる可能性高い。

前走までの脚質はあまり参考にならないとみて展開は判断したい。スローペースになりやすいため、他の2歳重賞戦のように上のクラスのペースに慣れている必要はない。そのためレース経験1~2戦の馬でも仕上がりよく能力を出せるのであれば人気に従いたい。

少頭数で4コーナーに向けての下りで馬群がぐっと詰まることが多く、位置取り云々よりも4コーナーからの末脚勝負で勝てる能力のある馬を狙いたい。

※阪神競馬場に舞台が変わっても傾向は同じで、2歳の前哨戦重賞戦は素質馬がしっかり仕上がってくれば力を発揮できる印象。