東京競馬場の連続G1最後を飾る安田記念は歴史の古いG1で、今では上半期のNo.1マイラー決定戦となる。同時期にNHKマイルカップ(3歳限定)、ヴィクトリアマイル(4歳以上牝馬限定)と同じマイル戦があるがいずれも限定戦。こちらは限定がなく、真の最強マイラー決定戦と言えるかもしれない。

国際競走として、海外場の出走も見られる。

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力の差が未知数の海外馬も参戦して馬券的に難しくなるコース。マイルに圧倒的に強そうな馬が出走している場合と、いまいちメンバーに劣ると感じる時があり毎年馬券組み立てが変わりそうで、荒れ模様となる。

安田記念の基礎データ

グレードGⅠ
賞金

110,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(指定) 定量
コース条件1600m 芝・左

安田記念のコースの特徴

【東京競馬場】芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

スタートから最初のコーナーまでは542.7mと長く、最後の直線も542.7mあり、直線を走る距離が長いのでハイペースになり易い。また、枠順の有利不利は殆どないが、外枠のほうが内目の馬を見ながら道中進める部分で余裕を持った騎乗をしやすい印象がある。

タフなコースで、最後の直線も長いので最後の伸び合いになるが、前の馬もG1クラスなら根性で頑張ることも出来る。当サイトの運営者はヤマニンゼファーが好きで、ヤマニンゼファーも安田記念というか東京競馬場で根性で負けない競馬で強かった。

直線の切れ脚は必要だが、先行しながらしぶとい脚を使える馬にも注目したい。

安田記念へのローテーション

古馬戦線になるのでステップレースがなくとも既に重賞実績のある馬、そして上り馬との戦いになる。上記レースでは京王杯スプリングカップ以外がマイル競走だが、東京のマイルは東京新聞杯のみ。東京適性というのも意識すると、東京新聞杯の他、過去の東京競馬場のレース成績も振り返っておきたい

なお、G1からのステップは大阪杯からの古馬路線、NHKマイルカップからの3歳路線、ヴィクトリアマイルからの牝馬路線と現在では多彩。

これだけ路線が増えているのも各馬の能力比較という意味では混戦模様が毎回言われる所以かも知れない。

安田記念の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年度版)

安田記念の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

東京競馬場のマイルのG1レースは3つありますが、この安田記念が一番前半のペースが早くなる傾向が高いです。スプリンターなどスピード自慢の馬も多かったり、短距離路線の古馬の実力が影響しているように思います。

そのため、G1レースと言えども結構バテる馬が出るほどタフなレースと見て取れます。面白いのが上がり1Fに関しては他のレースの平均よりも悪い結果が出ています。G1に出るような馬が他のレースの平均に負けるレースなので、本当にバテるレースなんでしょう。

良馬場であれば、最後の直線の長い東京競馬場ということもあり、開催の進んだ荒れた馬場でも上がり3F33秒台(高速馬場なら32秒台)で上がれる末脚は必要になってきそうです。

安田記念が荒れる傾向が高い理由の一つに、有力馬の最後の伸びがない中、直線一発勝負に掛ける穴馬の2~3着突っ込みがよく見られるかも知れません。

安田記念のクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
東京マイルは典型的な「OT」コース。本来であれば直線部分が長いことで前半からハイペースとなり相当タフなレースとなるが、最近の安田記念ではタフな流れの前半でも、後半も伸びるというレベルの能力の馬が多くなっている。速いペースでの先行力+バテない力が必要。

安田記念の馬券考察、予想対策

安田記念は下位人気の馬が人気馬に勝つことがあるレースと感じます。さらにヒモとなる馬も、優勝争いとは別次元のところから突っ込んできて穴をあけることもあり馬券的には人気を当てにしない方が良いと感じるレースです。

前哨戦などは微妙に距離が違ったり、競馬場が違って意外にもあてにならないので、1年ぐらい前まで振り返って東京巧者じゃないか?確認しておきたいですね。

東京のマイルはタフなコースなので、距離延長よりは距離短縮で挑む馬のほうが良いでしょう。激しいタフなレースが予想されるので、実力馬である必要があるが、実力馬でも足元を掬われる可能性があります。

思い切ったレースが出来る人気薄馬の最後の直線の頑張りに期待したいです。しっかり走る根性のある馬が良いと感じているが、ではレースに来てどの馬がそういったタイプで今回走ってくれるのかを見極めるのは困難。それなら一発を狙った穴馬から流し馬券を買うほうが馬券対策としてはスッキリしますね。