NHKマイルカップは3歳のマイル路線のNo.1を決める戦いです。3歳でマイル距離適性を持ち、オークスやダービーが苦しい馬、または外国産馬がクラシックレースに出走できないので、春に目標とするレースを作ろうと1996年に新設されました。東京競馬場の芝1600mコースで行われ、昔はマル外の馬が強かったですが、最近では荒れるレースとして有名です。
まだまだ未熟だったり成長途上の3歳馬がタフな東京1600mを走ることで荒れることが多いです。
NHKマイルカップの基礎データ
グレード | GⅠ |
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賞金 | 105,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳 (国際) 牡・牝 (指定) 定量 |
コース条件 | 1600m 芝・左 |
NHKマイルカップのコースの特徴
【東京競馬場】芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
スタートから最初のコーナー(3コーナー)までは542.7mと十分な長さがあります。コースとしては枠順有利不利はほぼ差がないですが、若干、内の馬みてレース展開できる外枠有利、スタートダッシュが可能な偶数枠有利、また大外枠が他のコースと違って好結果です。
恐らく、スタートしてから温存しながら4コーナーまで付いていくわけですが馬群に揉まれると、スタミナ消耗や、最後の直線で馬群を捌く不利が多少あるかもしれません。
このコースでよく荒れるのは、前の馬が全部バテて人気馬も脚が伸びないときです。前半じっくりで追込タイプの馬が今まで届かなかったのに、届く可能性が出てくると一気に荒れるレースとなります。ですので、横綱相撲が出来る馬がいれば仕方ないですが、そうは見えないときは、最後の脚勝負の馬に賭けて来なかったら仕方ない程度の馬券が狙い目かもしれません。
NHKマイルカップの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2022年更新版)
NHKマイルカップの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
3歳馬のレースということで前半のラップが速くなりがちです。それでも後半しっかりとした脚を使わないとG1レースでは勝つことが出来ません。シンプルで実力を発揮しやすい東京コースでの開催ですが、それが故に最高点で実力を出しきらないと勝てない印象です。
本来の瞬発力レースに含めて、多少消耗戦でも勝てるような能力が必要になります。
NHKマイルカップへのローテーション
ローテーションとしてはクラシック第一弾で勝てずに距離適性を考えてNHKマイルカップを目指す馬、あとは中山のニュージーランドトロフィー(G2)やオープン戦などです。見てもらうとわかるのですが重賞クラスの東京コースでの前哨戦がありません。
中山のステップレース、ニュージーランドトロフィは芝1600mですが、東京のマイルとは違うと見るべきですし、1400mは中途半端です。まだ1800m、2000m(皐月賞)あたりで末脚を使えている馬のほうが東京のマイルでは可能性が高いです。
東京のマイルは他のコースっと違ってタフなコースですので、上記ローテーションレースならやはり格が上のG1競走を走ってきている馬(そこで追い込んで届いてないなど)や、皐月賞の前哨戦までみて東京コースでの伸びや、トライアルレースでの力を見てみると穴馬選択がし易いです。
また、3歳限定ですので毎年世代で出てくる馬の様相が変わります。オープン戦や前哨戦をやっと勝った馬ばかりの年もあれば、強い馬が距離適性を考えオークス・ダービーをやめてこちらを選ぶ場合です。後者の場合はやはり勝ちに来てますので、横綱相撲できる能力があるかチェックしたいですね。前者の馬ばかりだと、追込穴馬狙いの方が馬券的に妙味があります。
NHKマイルカップのクワドラント適性
NHKマイルカップの馬券考察、予想対策
もともと東京1600mというタフなコースに、成長途上の3歳馬が競います。よく見るとこの時期だからG1に出れたような馬も多く(殆どそうな可能性もある)、全馬バテると最後の追込だけでG1を持っていく馬がいて荒れると言われるレースになっています。1勝馬でも出ているのが3歳の春のG1戦線です。
ステップレースなどから馬の能力を考えるわけですが、正直信頼に乏しい馬が多くなると思います。枠順の有利不利もはっきりしたものはないですし、コース的にも最後の脚が使える馬でないと勝ちきれないコースです。
着順は悪くても上がり3Fをコンスタントに良い時計で使ってきている馬の一発に期待したいですね。強い馬はダービーやオークスを目指すのが主流ですので、こちらに出る馬は多少は割り引いて考えておきたいです。