中京競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。中京の芝1600mはスタート部分が引き込み線の中からで特徴のあるコースです。こういうコースは枠順の有利不利が出やすいので注目です。
芝1600mのスタート地点は2コーナーからやや曲がった引込線からで、最初のコーナー(2コーナー)までの距離は199mと短いです。また、ゴール前の直線の長さは412.5mとローカル場ながら長いということは意識しておきたいです。
こういったスタート位置の場合、スタートしてからすぐコーナーがあるので、外枠の馬が外を回らされて距離損で不利と考えるのが他のコースでは多いのですが、このコースの場合はむしろ内枠不利のほうが傾向としてよく出ています。
理由は何レースかスタート後のコーナーあたりの映像をよく見ると分かるのですが、外枠の馬がスタートで被せて走ることが多く、内枠の馬が窮屈になって下げることが多いです。そして向こう正面の直線も長いですので、外側にいる馬が、内を見て自分のペースで競馬しやすいというのもあるでしょう。
こういうレース展開を避けて内枠の馬がスタートから一気に押して逃げることもありますが、そうなると後半バテてしまうので、いずれにしても内枠がやや不利なコースになりますね。
中京競馬場 1600m 芝・左の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 199.00m |
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ゴール前直線距離 | 412.50m |
ゴール前直線坂 | 急坂 |
直線部分合計 | 約1028m |
コーナー部分合計 | 約572m |
コーナーの数 | 3個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 小回りも膨らみ形状 |
コーナーのR | 120 |
高低差 | 3.5m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 16頭 |
幅員 | 28.0m |
このコースを利用する重賞レース
中京競馬場・芝1600mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年に過去9年間(改修後2012年以降)から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
中京芝1600mの高低図
中京芝1600mのラップタイムグラフ
中京芝1600mの速度変化グラフ
判定「標準戦」:瞬発戦らしい綺麗な2つの山模様だが、ペース変化は緩やか。
3,4コーナーの下りを活かしてペースアップするも最後の直線の坂で止められる。タフな力で坂を駆け上がり、問題なく最後まで脚を使える馬を狙いたい。中京競馬場は全般的にタフと考え距離よりも長い距離を走れるスタミナ重視で見ていきたい。
中京競馬場 1600m 芝・左のクワドラント適性
中京競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向と攻略法
条件戦の多いコースで人気馬の信頼も薄いです。ここは一発、有利な枠順に入った馬から攻めて見るというのも手のコースで、偶数外枠の12,14,16(大外)などはラッキーゲートですね。
大外枠が好走する例も多く、やはり道中ゆっくりと見て進める馬が有利と言えるでしょう。もともと能力差では信頼が置きにくく、それがオッズとして反映してしまっているのなら、別の要素でハッキリとした傾向が出ている枠順などから攻めて良いコースだと思います。
タフなコースなのでこのコースも距離短縮系のスタミナのある馬が良いのですが、あまりそういった馬が出ていないのが悩ましいところです。ダート→芝ですと、ダートの1700m、1800mから来る馬も結構いますので狙い目です。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1400m | 1600m | 2000m | 2200m |
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ダート | 1200m | 1400m | 1800m | 1900m |