デアリングタクトは本当にすごい馬です。63年ぶりの無敗での牝馬クラシック2冠達成となりました。

正直レースが始まるまでは1番人気は良いにしても1倍台のオッズで、朝には2倍に落ちたり、馬体重増減なしの情報が出るとまた買われて最終的には1.6倍?という支持率は過剰人気と思っていました。馬券的にはオークスという舞台を考えると妙味のない状況です。

それでも出資者としては、オークスを勝ってくれることに賭けるしかないという心境でレースを観戦しました。TVから返し馬も大事に大事に行っているのが伝わってきて、ちょっと慎重になりすぎじゃないか?もっと「大胆に」勝負しても能力は持っているから大丈夫という気持ちでした。

桜花賞を勝った時にもう名牝レベルの能力は持っているし、その力は出したと思いましたが、オークスを勝つことでその称号を確実にすると思っていました。秋は牝馬3冠と古馬との激突といった楽しみがありますね。後、まだ無敗ということでいつ黒星が付くのか?なんてレベルになっています。

5/24(日)東京・優駿牝馬(G1・芝2400m・牝)松山弘平騎手 優勝!

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結果ですが、やはり上がり3Fも再び抜けた1位の脚を使っています。33.1で上がってきてますね。しかも4コーナーでは外に行くのか内に行くのか?前が壁になる瞬間もありました。残り1Fの伸びは何時もながら圧巻ですね。10秒台出てるんではないか?と感じてしまうほどです。

いつものように映像を切り取ってレースを振り返ってみたいと思います。

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スタートの飛び出しはまずは成功したデアリングタクトです。一番危険だったのは11番のリリーピュアハートでしたね。内枠の馬は比較的安定したスタートでしたが、外枠の馬はバランスを崩しています。この東京2400mは外枠はスタート出て前行きたいのでこういったことがよく起こります。

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1コーナーあたりで外の馬がどっと押し寄せてくるので、内枠の馬はうまくポケットに入り込んで流れに乗るしかありません。もう少し前目に行けると思ったけど1~2コーナーでかなり下げる結果となりました。

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中団より後ろのポジションですね。狭いところで他馬との接触も見られて走りにくそうにしてます。この部分では「うまく行かなかったな」と思いました。ここで中団前目キープが理想的だったと思います。まぁ、競馬はそんなに簡単ではないですね。

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向こう正面では後方で折り合ってキープ。外にデゼルがいますね。デゼルのほうがレーン騎手がなんとかしようとして外目に持ち出しています。松山騎手は馬を信じて動かなかったですね。動く必要はないのですが、この位置は怖いと思っていました。

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残り800mの手前で、後方の馬も徐々に上げて行きます。東京の高速馬場を考えると圧倒的に中団前目の馬にチャンスが有ったと思います。デアリングタクトは後方馬群の中です。

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4コーナーを回りきったところです。外に持ち出そうとしていますが、前も外も馬がいて壁になっています。この時点で相当やばいと思ってました。外の馬はリアアメリアですね。

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口向きを外にハミを噛んで、間を狙っています。でも、狭い・・・。

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と、進路を内に切り替え・・・、ここでしばらく末脚が使えず厳しい状況。ハロン棒見てませんでしたが、もう残り400m切っています!ただ、一頭分の空きがようやく空きました。ここに入らないと勝てなかったでしょう。

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その間に入って伸びてくるデアリングタクト、これは騎手は馬に助けられたのではないかと思います。馬がしっかり走ってくれるから、この狭いところをしっかり伸びることが出来ます。でも、ウロウロしていた分、前とは5~6馬身は空いていますね。結構厳しいです。

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やっと抜け出て前を捉えに掛かるデアリングタクト。というかこの時点でもう残り200m切っています。前の馬もそこそこ伸びているし、この怪物級の末脚がなかったら勝ててないレースです。これは・・・。ゴール版ちょっと待ってくれぇえ!

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勝ちを確信した瞬間です。ゴール板見えないでくれと何度も願っていました。このシーンでカメラもアップにしたので勝ちを確信しましたね。

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最後は体半分差し切ってのゴールです。着差以上に強かったと思いますが、それでも勝てなかったら結果は結果です。勝てば官軍といいますが、これで無敗の牝馬2冠誕生ですので、価値のある勝利だと思います。本当に最後の最後までヒヤヒヤさせてくれました。

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レース後の松山騎手の表情は安心の笑みがこぼれているような雰囲気でした。桜花賞は懇親のガッツポーズでしたが、オークスはプレッシャーに開放された、昇天気味な雰囲気でしたね(笑)

戦前は強さは知ってるんだけど、無敗の2冠馬なんてそんなに簡単なものではないと思っていました。それとは逆に簡単にちぎって勝ってしまうぐらいの能力もあるという自信もありました。結果的に勝つ前に本当に色々な障害はあっても結果を出すことで、名馬として記憶に残って行くんだなぁと感じています。

これで世代最強牝馬は証明したと言えるでしょう。じっくり休んで、また成長してもらって秋に返ってくる姿が楽しみです。次は無敗牝馬3冠が目指すところ、そして、その後にはアーモンドアイなど古馬達の壁があります。

アーモンドアイとやっても条件がハマればデアリングタクトが勝つシーンも現時点では想像できます。こういった楽しみを持ちながら今年の競馬を観戦できるのが嬉しく一口馬主やってて良かったなと感じますね。無観客競馬が続きますがデアリングタクトは本気で会いに行きたいです。G1レースで口取り始まったら、抽選大競争が起きそうですね・・・。