ノルマンディーのバルンストックの2戦目です。短期放牧を挟んで照準は長めの距離をということで梅花賞でした。1勝クラスの自己条件の戦いになります。ここでいい結果を残せば先が楽しみですが、メンバーをみると1億以上の馬がズラリ揃っていました。

戦前の評価は9番人気でしたが、まだ2戦目なので底が知れないだけに期待していた人も多かったと思います。私も新馬勝ちを目の前にして口取りもさせて貰っていましたので期待していましたが、新馬のときの走りから「飛びが大きく」「心肺能力は高い」といういい部分と、まだ「線が細い」「馬込みは厳しそう」といった点を感じていました。

今回も逃げて突き放せば面白いとは思っていました。

2/01(土)京都・梅花賞(芝2400m・混)岩田望来騎手  結果:8着

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結果的には8着に惨敗しています。ただ、レース展開が厳しい結果でしたし、後のジョッキーのコメントにもありますが、苦手とは分かっていても馬込みからイン狙い騎乗を試してみた模様です。

苦手なレース展開の割には、バテずに先頭集団の最後には付いていたのでこのクラスで全然駄目だとは感じませんでした。このあたりは新馬で1勝してくれると、ちょっとゆとりをもって見ることが出来ますね。

レースを映像から振り返ってみたいと思います。

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スタートはややもっさりとした形になってしましました。横の5番が同型で逃げる馬でしたので余計に目立ちますね。さらに外枠の馬が先手を取って被せてきているので、スタート後に包まれる形になっています。

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個人的には1周目のスタンド前で包まれずに外に出して欲しかったですが、ここは新人ジョッキーの岩田未来騎手です。スタートが遅れた次点で、馬込みからイン突き作戦に狙いを変えたようですね。岩田騎手はバルンストックの調教にも乗って、それはいまいち効かないことを知っていたとは思いますが、こうなった以上という感覚で切り替えたのだと思います。

結果的に、悪い結果がそのまま出てしまいましたが「イン突き騎乗」自体は親父譲りのうまいの乗り方はできそうですね。

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1コーナーでは完全に馬群の中です。レースをTVで見ていましたが、この時点でもう厳しいと思っていました。

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向こう正面です。飛びの大きいゆったりとした走りをしていました。内側がやや荒れている京都の馬場ですので、ちょっと力が伝わらないような走りにもなっていたと思います。距離損しても外をゆったりと走ってここで捲くるぐらいの騎乗でも、バルンストックには良いかも知れません。

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4コーナー手前、思いっきりジョッキーはイン狙ってますね。1番人気の1番ヴァーダイト標的にしていたでしょうか?

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内を突いたことでうまく距離損は防いでいます。ただ、ここでも前がちょっとつまりました。馬はムチに反応して走ろうとしていたと思います。しかしながら、京都の馬場は内が荒れていて伸びない状態でしたので、バルンストックには厳しかったっと思います。飛びが大きい馬なので力が伝わらず滑った走りにも感じました。

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結果的に外を選んだ馬が伸び切って勝ったのですが、バルンストックは先頭集団の最後方で入線の8着でした。個人的にはバテてるような雰囲気もなく勝ち馬から1.3秒差なら、まだこれから見込みあると感じたので無事に走ってきただけでも満足です。次行きましょう!という気持ちですね。

新馬戦を生で見たときの印象と走りはあまり変わらなかったバルンストックですが、今回+14kgで出走しました。新馬戦では細く見えたので、幅が出ているのなら成長していて良いのではないでしょうか?

ただ、今回は「馬場」も「展開」も向かなかったと思います。距離は長くても持つというのは分かりましたが、もう一つの要件として「気分良く速いペースで走らせる」というのが必要ですね。直線で切れる脚はなさそうなので、馬場が良くて先行馬が粘って、追い込み馬がいくら頑張っても届かないような展開が必要になりそうです。

短期放牧明けのレースでしたので、もし体調などに問題がなければ3月の阪神競馬場で開幕の早い時期に走って欲しいですね。オープン競走になりますが3月1日のすみれステークス(2200m)あたりに出れたら面白いと思います。