もともとは阪神競馬場で行われていたプロキオンステークス(阪神は星座シリーズの重賞が多い?)は1996年に創設された比較的新しい重賞レース。ダート路線の拡充とともに作られている。
2012年から開催場が中京競馬場に変更。中京競馬場ではG1のダートレースもあることから、このまま中京競馬場のダート重賞として定着していきそう。
競走名の「プロキオン(Procyon)」はこいぬ座のアルファ星。冬の大三角形の一つで、後2つは「シリウス」「ベテルギウス」。冬の星座なのに、夏の開催と少しややこしい事になっている。
中京競馬場ダート1400mで争われる。東京競馬場のダート1600m競走をコンパクトにした形状が特徴的。
※2020年は阪神競馬場での開催。コース面での過去の傾向は全く変わってくるので注意!
プロキオンステークスの基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 36,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳以上 (国際)(指定) 別定 |
コース条件 | 1400m ダート・左 |
プロキオンステークスのコースの特徴
中京競馬場・ダート1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
直線部分の長いダート1400m戦ということもあってか?馬力で押すようなダートに強い馬が結果を残しやすいコースの模様。スタートから速いペースでも先行して、そのまま4コーナーからもう一伸びする圧勝劇を見かける。素直にダートに強い先行馬を信頼したい。
枠順はそういった先行馬有利の理由から、「偶数枠」「中枠から内」といったスタートからレースがしやすい枠が優勢。長い先行争いに対してゲートで出たなりについていけて後半までスムーズに乗れる。
ローカル場ながら直線部分が長いことで、実力差がはっきりと付きやすいコースだと理解しておきたい。
阪神競馬場・ダート1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
2020年は阪神競馬場での開催。中京競馬場よりもコーナーが大きく、最初の直線も短くなることは知っておきたい。阪神のダート1400mは普段は重賞レースがない。それぐらいあまりタフなコースとは言えない。
プロキオンステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
プロキオンステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
※2012年から中京競馬場で開催、2020年は阪神競馬場で開催
また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。
ハイペースで押し切る競馬が目立つ。全馬、ダートでのタフさを見せつけて残れるかどうかの戦い。前の馬もバテるが、後ろの馬も余力がないので、やはり能力的にダートで速い時計で走れる馬格のある馬に勝機がある。
ラップグラフ的にも全レースの平均でも似たような傾向だが、重賞となるとさらにハイペースで全馬能力を出し切る印象。
※2020年は阪神競馬場で開催のため、ラップ傾向は異なるので注意!
ただしダートの同距離戦ということで、この重賞に限っては別コースでも似ている部分は多い。
プロキオンステークスのクワドラント適性
プロキオンステークスの馬券考察、予想対策
ローカル場の重賞ということで荒れる印象もあるかも知れないが、ここはダートの実力馬が結果を残しやすい。全馬が実力を出し切れる直線部分の長いコースということもあって紛れが少ない。ダートに強い馬がスピードに乗って先行すれば、そのまま4コーナーから粘り腰を見せつける。
大荒れになった年(2012年)もあるが、結果的にはうまく逃げられて粘られたもの。やはりスムーズな先行力というものを必要となるレース。先行力というのも一つの指標にしたいし、多頭数になれば外枠はレースがしにくくなることは考えたい。
特に毎年レースを見ていて思うのが3~4コーナーが急なので、ここを外で膨れてしまうと4コーナーではうまくコーナーリングした馬と圧倒的な距離損が付いてしまう。下手すれば30mぐらい離れていて、これはどうやっても届かない位置になることが見られるので注意したい。
第一に先行力、第二に枠順からの道中の位置取り、最後にダート短距離での総合能力あたりで考えて軸馬を決めていきたい。
※2020年は阪神競馬場を利用。
阪神のダート1400mのオープン級ならやはり先行力で4コーナーまでコーナーワークで押し切る系が強い。4コーナーで膨れて距離損するのが最悪な条件。オーバーペースになると先行馬が全馬坂でバテるシーンも有る。相手関係でペースがどうなるかも推測したい。