2017年産駒の当方一口の最後のデビューとなったアバディーンです。この年は社台系からはこの1頭しか出資していないので、ようやくという感じです。育成スピードの速さや期待度はそれなりに高かったと思うのですが、脚元不安が響いて大事に行ってここまで伸びてしまいました。
しかもゲート試験で一発合格とならないなど、ちょっと能力にも不安要素も出てきましたし、調教の具合からは初戦からは厳しいのでは?という調教師の見立てでした。
それでも結果的に新馬戦で2番人気になるというのは、期待はされているんだなぁということで好感です。新馬戦のある内にデビューできてまずは良かったと思っています。
3/8(日)阪神4R・ダート1800m 松山弘平騎手 結果6着
結果は6着ですが、上がり最速という結果。しかも外々を回っての追い上げには見どころがありました。位置取りさえしっかりできれば、勝てる能力を持っている馬というのは証明できたのでホッとしています。
映像になりますが、パドックでみる馬体の迫力は中々のものです。新馬らしいゆるさもある中、この馬体ですので将来性は感じるかも知れません。
毎度お馴染みですが、レースを振り返ってみましょう。
不安要素の一つに感じていたゲートですが、スタート自体は五分に出ていたと思います。ただ、行き足についてはまだレースを理解していないような雰囲気で、押しても前に行かない雰囲気。結局、後方待機となりました。
1コーナーで後方3番手、ダートの1周戦でこの位置はほぼここで勝ちは厳しいでしょうか?
前半の1000mは64.9と超スローペース。新馬戦にしても馬場は重馬場で走りやすかったですし、完全に前を取った馬のペースでした。
なお、同じ日にダート1800mは4つありますので比較すると
- 3歳未勝利 62.5 →1.52.9
- 3歳新馬 64.9→1.55.2
- 3歳1勝クラス 62.1→1.51.4
- 4歳2勝クラス 61.5→1.51.6
となっています。以下にこの3歳新馬がスローペースだったのかイメージが付くと思います。
4コーナーあたりでは外を回ってグイグイと進出、このあたりはやれば出来ると言ったところを見せていましたね。ただ、もうこの時点で勝ちはほぼ無理な状況です。
結局、後方で何頭か抜いてゴールという形でした。前の馬も余裕があるペースだったので直線で脚を使えます。結果的に向こう正面でまくっていった5番のチェルアルコも最後まで伸びて3着ですので、後方の馬は厳しすぎる展開でした。それでも6着まで伸びて健闘しているので、やはり位置取りなど競馬を覚えていけば勝ち負けできる能力は持っていると思います。
出資者としては無事デビューを迎えられて、少しでもキラリと光るものが見えたのは光明です。
臨戦態勢からみても、初戦から勝ち負けのイメージはあまりつかなかったですが、レース後の師のコメントでは「返し馬で頻繁に鳴くほどまだ幼い」「レースでも幼さ見せる」「しまいの脚は眼を見張るものを感じる」「使いつつレースぶり安定で勝てそう」という前向きなコメントを感じます。
また、状況をみて続戦可能性を匂わせていますので、次は狙い目になるかも知れません。