もともと新潟開催の古馬重賞として内回り2000mなどで行われていたが、2001年の改修後は直線の長い外回りコースの2,000mで争われている。なお、「サマー2000シリーズ」の最終戦に指定されている模様だが、競馬ファンにとってはあまり興味がない物となっている。

サマーシリーズに関しては関係者にとってはボーナス賞金が大きいので、重要だがこのレースだけではないので、全体を通してのランキング争いに注目。

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新潟競馬場の芝2,000(外回り)で争われる。2000戦で半周コースは珍しく、しかも直線部分が極端に長い。逆にコーナー部分は短く急なので直線部分の末脚勝負になりやすい。ハンデ戦ということもあり、本当に強い馬はここから始動しない。2枚目の馬が重賞制覇を狙う。

新潟記念の基礎データ

グレードGⅢ
賞金

41,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(特指) ハンデ
コース条件2000m 芝・左外

新潟記念のコースの特徴

新潟競馬場・芝2000m(外回り)コースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

新潟の外回りコースはJRA全場で最後の直線が一番長く、直線を向いてからの瞬発力の争いになりやすい。最後の直線が3F以上もあるので基本的には上がり3Fが速い馬が有利。新潟開催も終盤に近づいているので馬場の内側は荒れが目立つようになり、馬場いっぱいに広がって追い比べとなる。最後は馬が結構外側を走るので直線1000mに近いゴール前になる印象。

なお、向正面も内側は荒れ模様だが、先行争いで内に閉じ込められるような状況にはならないので内枠不利などはない。

向正面でオーバーペースになりやすく珍しく後方待機の馬が有利になるコース。騎手の追いどころも難しいのでじっくり我慢できるベテラン騎手や新潟を乗りなれている騎手、またしっかり追えるを選びたい。

新潟記念の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

新潟記念の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

徐々にペースアップしながら2つの山があるという特徴的なグラフ。後半の山の大きさから瞬発力の必要性が分かる。最後の1Fがガクッと落ちていることから、2000mで最大限力を出せる騎手の判断力も必要と感じる。重賞戦のほうが基本的にペースは速めになっている。

新潟記念のクワドラント適性

クワドラント適性:Tタイプ
2000mながら直線部分が長くトラクション能力がかなり必要。逆にハンドリングが必要ないのでレースぶりが上手でない馬で能力がある馬が実力を発揮しやすい。勝ち時計や上がり時計も速くスピードも必要だが、時計が速いのは直線距離が長いためで速いペースでも最後まで走れる持久力的なタフさも必要。とにかく極端な「T」タイプと考えたい。

新潟記念の馬券考察、予想対策

夏開催のクライマックスであるがG3のハンデ戦。強い馬が出てくる要素には乏しく、毎回メンバーは2枚目どころが揃う(なお、一線級は札幌記念(G2)にポツポツ出走)。そのため能力比較では持続力と瞬発力のありそうな馬を探すことが難しい。休み明けなどで出てきたら人気でも素直に軸にそえたい。それだけ、瞬発力のある馬の実力が発揮しやすいコースとなっている。

休み明けでも、ここに出る限りはしっかりと仕上げてきている可能性が高いので、逆にフレッシュな方がタフな叩き合い勝負で勝てる場合がある。

よく言われるのが夏競馬を走ってきた馬で重賞凡走後の巻き返しとのことだが、それもそのはずで出ている馬の殆どが夏競馬の重賞戦か夏競馬の上がり馬となっている、地力で勝るのはクラスが上の重賞を走っている馬で、ここなら能力を発揮できる舞台が整っている。

ハンデ戦で人気自体が割れるということもあるが、よく荒れるレースなのでオッズは気にしないで攻めたほうが良いだろう。狙い目はバネのある伸び方をする馬