2006年に重賞競走として格上げされた比較的重賞の中では歴史の浅い重賞レース。夏競馬の最後の方の開催となり、もともとは夏競馬のスプリント上がり馬や、強豪たちの休養明けレースとして前哨戦の位置づけと考えられているが、北海道開催で微妙感はある。
対策としてか2014年からはスプリンターズステークスの優先出走権付与と、有力馬出走のために負担重量の決定方法が変更となった。ただ、付け焼き刃的な印象は否めない。
なお、キーンランド「keeneland」はアメリカのケンタッキー州の有名な馬産地として有名。
札幌競馬場の芝1200mで争われる。札幌競馬場はコーナーが大きいこともあり、この短距離でもポケットからのスタート、向正面の直線部分が長いので先行争いは激しく、内外差では外のほうが競馬はしやすい。ただし、位置取りでは内枠のほうがコーナーリングしやすい形状。
各馬の脚質と枠順の関係は見ておきたいところ。また、夏競馬の終盤に差し掛かっているので馬場の内側の荒れ具合も気にしたい。特に北海道は洋芝で馬場が荒れやすく影響は大きい。
キーンランドカップの基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 41,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳以上 (国際)(指定) 別定 |
コース条件 | 1200m 芝・右 |
キーンランドカップのコースの特徴
札幌競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
札幌競馬場の特徴の一つがコーナーが大回りという点、そのため芝1200mでは半分ぐらいはコーナーを走ることになる。3コーナーのカーブの部分で一団を形成して回るため、ほぼそのポジションで4コーナーまで進むことになる。そのため、位置取りは3コーナーまででしっかりキープするか、仕方なくコーナー部でまくる戦法でないと追い込み馬は届かない。
馬場の荒れ具合も影響するので、偶数外枠からスムーズに先手を取って最後まで頑張る馬が一番手、後は荒れ馬場得意の馬がいれば、内から突っ込むことも可能なので注意したい。
キーンランドカップの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
キーンランドカップの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
スピード持久力戦になるが、それプラスパワーも必要な北海道開催。単純にサクラバクシンオー産駒のような短距離タイプだけに適正があるようなコースではない。
重賞級ということで概ね平均よりも速いラップとなる。時計の掛かる状態というのも特徴で、スピードタイプだけでは善戦できない状況が見て取れる。なお、コーナーリングでスピード調整が入りやすいのか、若干の瞬発力で最後に伸びて届くときも届かないときもある。
キーンランドカップのクワドラント適性
キーンランドカップの馬券考察、予想対策
出走馬はどちらかといえば微妙な状態で生粋の強いスプリンタータイプの馬はここから始動しないことが多い。出てきたとしても北海道で放牧休養のついでに叩き台始動として出ることもあるので陣営の動きには注目(コメントはあてにならない)。
洋芝のパワータイプの馬場があってそうな馬はここでも善戦。できれば前目で競馬ができる馬のほうが良いが、激しい先行争いは覚悟なので、2列目に落ち着いてポジションを取れたほうが、4コーナーで抜け出せる可能性が高い。重たい馬場も加味して、単純にスピード勝負ではなく、パワーや瞬発力の要素も若干必要となっている。
馬券的には人気が当てにならない状況なので美味しい馬券が潜みやすく、人気どころ中穴どころどちらでも攻めやすい印象。ここは一つ、北海道の洋芝得意そうな馬で攻めて見るのも良さそう。