スワンステークスの歴史は古く1958年に創設、当初は芝1800m戦だったが、1600m(外回り)そして現在の芝1400m戦と距離が変更になっている。位置づけとしてはマイルチャンピオンシップ(京都マイルのG1戦)の前哨戦で2014年からは優勝馬に優先出走権が与えられている。
外回りで行われるが、1F違うだけでマイルの前哨戦としては中途半端な印象もある。
競走名のスワン(Swan)は京都競馬場の象徴と言ってもよく、京都競馬場の内馬場には池があり白鳥が優雅に泳いでいる。スタンド名にも「スワン」の名称を使ったり、ゴール版もスワン型をしている。
京都競馬場芝1,400mで争われる。スタートしてから3コーナーの上り坂に差し掛かるが、ここで遅れては直線平坦な京都競馬場では厳しいので、前半から激しい競い合いになる。
スワンステークスの基礎データ
グレード | GⅡ |
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賞金 | 59,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳以上 (国際)(指定) 別定 |
コース条件 | 1400m 芝・右外 |
スワンステークスのコースの特徴
京都競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
京都1400mの重賞戦はすべて外回り使用となる。3コーナーまでに上り坂があるので行き脚が付きにくいがやや押したスタート後になる。逆に3コーナーを過ぎて下りの時に一旦息を入れる印象。
速いペースで一気に最後の直線まで行くが、速いペースのまま最後まで伸び切らないと勝てない。
マイルと言うよりはややスプリンターよりな息のつかない展開となるが、それでも直線では馬群が広がり一気に着順が変わる印象。そういう意味ではレースの質はスプリンターズステークスと似ている。
多頭数になりやすいが内外の有利不利はあまり見られない。外枠が後方待機の場合はちょっと厳しい印象。内枠の馬が後方待機なら4コーナーで馬群が開いて、間を突く必要がある。
スワンステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
スワンステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
平均よりも速いペースで中盤が流れる重賞競走、各馬限界ギリギリのペースで走っている模様。後半になってもスピードが緩まず走りきれるかが重要。紛れの多い短距離戦なので、前走の着順で展開が合わず凡走した馬が走ったりする。
先行有利のコース形態(直前平坦など)なだけに、やや展開がハイペースになっていると理解したい。上手なコース取りで直線の一気差しに期待。
スワンステークスのクワドラント適性
スワンステークスの馬券考察、予想対策
スプリンターやマイラー、そして3歳馬からも出走できるのでバラエティ豊かな多頭数の出走が毎回期待できる。やや忙しいレースになるので、展開がピタッとハマることも重要。そこが荒れる原因を作っている模様。
瞬発力勝負にはならず、3コーナーからの下りを利用したなだれ込むような競馬になるので、スピードの持続力の方を期待したい。レース的に体力を必要とするのか?高齢馬やレース間隔が短い馬が苦戦している。比較的フレッシュな馬から攻めたい。レースが激しくなればなるほど能力を発揮するようなタイプに期待。
展開を読んで直線向くまでのレース運びがうまくいきそうな馬で、その他の条件が好条件になる馬から攻めていきたい。過去のレースからはやや頭数が落ち着けば逃げ馬が上手に逃げ切り勝ちを収めている。多頭数のほうが差し切りがハマる印象。