秋華賞は1996年に新設された牝馬三冠の最終レース。もともとはエリザベス女王杯が3冠最後のレースだったが、古馬にも開放して牝馬最強決定戦となったため、新たな3歳牝馬限定G1レースとして設立。

G1レースにしては京都競馬場でも内回りを使用、また3歳牝馬限定というのもあって夏の成長度で実力が変わったりと荒れるレースとしても有名。桜花賞よりも長く、オークスよりも短い、そしてエリザベス女王杯は京都外回り2200mとそれぞれ異なったコース性質というのも、勝利馬が入れ替わりやすい要因を作っている。

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京都競馬場の内回りコース。スタートから第一コーナーまでが短く、多頭数になる秋華賞では外枠不利は定番。3コーナーを駆け上がり、惰性で4コーナーまでいき、最後の直線も長くないので末脚が爆発しても出だしが遅いと届かない。

前半についていけるペースと長くバテずに使える後半の脚があれば善戦できる。

また、内回りは小回りで距離損が起きやすいのでジョッキーの判断が影響しやすい。馬群に揉まれて力を発揮できない馬も多い。このレースの勝ち馬は、G1級の本当に強い馬なのか?疑問符が付く点も多い。

秋華賞の基礎データ

グレードGⅠ
賞金

100,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際) 牝 (指定) 馬齢
コース条件2000m 芝・右

秋華賞のコースの特徴

【京都競馬場】芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

まずはスタートから最初のコーナーまでが308.7mと非常に短いのが特徴。秋華賞は18頭の多頭数となるため17~18番などはかなり苦戦する。開催2週目なので内が荒れているわけでもないので、とにかく外に行くほどコース取りの損があると考えたい。

また最後の直線も平坦なので、ちょっとした脚が使えれば問題ない。レースの駆け引きは向正面から3コーナーに入りあたりかが始まり、3コーナー付近で10番手以内に入って上手にコーナーを周り馬場の3分どころまでか内突きをしないと追いつかないことになる。

小回りでハイピッチで進むことが多いため、ジョッキーの状況判断や腕にもかかっている部分が多く、歴戦で勝利数の多い騎手から狙うという判断もできる。

秋華賞へのローテーション

春の牝馬三冠レース、桜花賞やオークスを賑わせた馬と夏の上がり馬が交わうレース。馬券検討的には例年とりあえず桜花賞、オークス、前哨戦(ステップレース)の活躍馬の評価比べとなる。

メンバー構成的には例年しっかりとG1上位馬にステップレース活躍馬、そして下級戦で勝ってきて抽選通った馬が数頭と多頭数になる。このレースなら勝ってG1馬になれるチャンスと思っている陣営も結構多そう。

特にどのレースと相性が良いというのはないが、2,000mをハイペースで走れるスタミナがあるかは見ておきたい。桜花賞勝った程度でオークス惨敗、その後もバテて伸びない印象の馬は結局スタミナがないという判断ができる。

秋華賞の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

秋華賞の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

良馬場で考えると前が止まらない状況になっていることが多く、G1レースというのもあって最初の1000mが速い流れで流れる。そのため、後半3Fが極端に速くならない消耗戦レースになりやすい。同コースの平均よりも終いの脚は遅い状況。

そのため、馬群の中でじっくりペースについていけて4コーナーで距離損なく内から最後の踏ん張りが出来る馬が勝ったりするレース。やはり速いペースに付いていける先行力とバテない馬の能力が欲しいところ。

秋華賞のクワドラント適性

クワドラント適性:Hタイプ
G1レースながらコースのアヤが出やすい。多頭数になり小回りなので激しい先行争い。ちょっと強い程度の実力馬が後方待機では厳しい可能性。外枠不利だが2~3着なら後方待機の突っ込みでぎりぎり間に合う。枠順の利とハンドリングの旨さで穴馬の出し抜けを狙おう。

秋華賞の馬券考察、予想対策

紛れの多いレースで、また3歳牝馬と成長度合いも違うのでG1レースの中では荒れるレースとして有名。牝馬三冠では桜花賞がコースが外回りになってから、この秋華賞がもっとも荒れるレースになったイメージがある。

またこのレースを勝った馬よりもエリザベス女王杯を勝てる馬のほうが強い馬という判断ができそう。

過去のレースを見てみても3コーナーあたりで10番手ぐらいにいないと厳しいので、前半じっくり溜めるタイプの馬はきつい。またそれを解っているジョッキーの腕も必要。

例年フルゲート18頭で当てるのが難しいレースと言える。その為、考えれば考えるほどどの馬が来てもおかしくないと感じてしまうので、根拠をつけてどんどん切っていきたい。

超追い込み体質で人気のある馬は切る、重賞レベルでは全然走ったことのない人気薄馬は切る、17番~18番はいないものとする。逃げ馬も実は標的にされやすく秋華賞では来ない。桜花賞ぐらいまでは善戦してオークスなど距離が伸びると苦しい短距離馬は切る。

ある程度絞ったら、点数は多めに買わないと当たりにくいのでレースを当てる感覚を味わいたい人は多点買いもOKのレース。オッズも割れる傾向にある。