ダートのG1といえば最初は2月に行われるフェブラリーステークスのみだったが、2000年に「ジャパンカップダート」を創設、東京競馬場のダート2100mで行われ秋のダート頂点を目指すレースとなった。2014年からは現在の中京競馬場のダート1800mでのレースへと変更、名称も今の「チャンピオンズカップ」となる。
もともと国際招待制(ジャパンカップのような)だったが、それを廃止。最近ではJRAと地方競馬の交流レースも盛んでダート戦線は地方のG1レースなどでもJRA出走馬が多い。そういったJRA、地方を含めたダート戦線を頑張ってきた馬の頂点を決めるレースとなっている。
スタート地点が上り坂の途中からというのが一つの特徴。ダートで力がいる上に最初の一歩からパワーを要する。1800mのコースながら直線距離が長いので、なかなかタフなコースとなっていてさらに最後の直線も東京競馬場に次いで長く、見ごたえのある追い比べが味わえる。
ダート戦は出走馬の息が長く3~6歳ぐらいまでバラエティ豊かに出走馬が出てくるのも特徴。
チャンピオンズカップの基礎データ
グレード | GⅠ |
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賞金 | 100,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳以上 (国際)(指定) 定量 |
コース条件 | 1800m ダート・左 |
チャンピオンズカップのコースの特徴
中京競馬場・ダート1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
上記ページにも書いているが、特に中京ダート1800mはスタート地点が坂という意味で特殊なスタートと言える。その為、馬は最初の一歩に非常に力を使い寄れやすい。坂道発進をイメージしてみてば想像しやすいだろう。
またこのコースでのG1競走はまだまだ回数が少なく、データでは語れない部分が多い。最近ではダート戦線はJRA登録馬が地方競馬場のG1レースに出ていることも多く、正直なところ過去のレースとこの中京競馬場のコースを比べにくい。
ダートなので馬群に入って砂を被るのは馬がやる気を無くす可能性があるので前目に進みたいが、最後の直線が長いので一気差しが出来るのもコース特徴。最後の直線までに揉まれないですっと外に持ち出し、気持ちよく脚を伸ばせるか?レース展開が読めないだけに難しいレースとなる。
チャンピオンズカップのローテーション
ローテーションとしては最近では地方競馬場のJpnIレース南部杯かJBCクラシックから乗り込んでくる馬が多い。それ以外はみやこステークスや武蔵野ステークスを前哨戦としているが、ダート戦線で強い馬が最近は地方競馬場の方を選択するので、地方競馬場で戦ってきた馬のほうが自力があるという選択になる。
普段、地方競馬場までは見ないファン層もいるので、判断材料に乏しくなり馬券はばらつく傾向。
チャンピオンズカップの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
チャンピオンズカップの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
※)チャンピオンズカップは2014年から中京ダート1800mで開催。2008~2013年は阪神ダート1800mの為、解析から除外。
全体的にG1レベルらしい速いペースで進む。中京競馬場のコースは思っている以上にタフなコースで、瞬発力勝負にならず、ギアチェンジは要らない。むしろ長い直線で息が切れずに走りきれるかが勝負。
グラフをみても最後の方の速度変化は殆なく、上がり勝負にはならない。
チャンピオンズカップのクワドラント適性
チャンピオンズカップの馬券考察、予想対策
中京競馬場に舞台を移して、まだそれほど定着しておらず馬券傾向を探るには難しいところ。概ね人気は近走のダート戦での結果から出ているが、結果がその通りにはなりにくい。ダート馬は息が長いので前年度も出走していた馬たちも多く、能力比較をしてもレース毎に着順が入れ替わったりする。
むしろ馬券的には穴馬狙いで行って、人気馬が来てしまったら諦めるぐらいの気持ちで行きたい。
脚質傾向も特に逃げ、差し有利などまだ分かりづらい。ただ、4コーナーはじっくり距離損なく回りたいところ。最後の直線は400mあり、坂もあるので脚が止まる場合もあり巻き返すには十分な距離がある。まだレース数が少ないが、内枠が良い傾向と感じられるのは距離損理論が大きいかもしれない。
また騎手面ではG1レースということで外国人ジョッキーやリーディングジョッキーも参戦するが、地方主戦に勝ち星を挙げている中堅どころの騎手にもチャンスがあるレース。むしろダートレースとなると外国人騎手はあまり慣れてないところもあり、逆に割り引いても良いところ。
自信がないと恐らく人気馬の安心馬券を買ってしまうので、そういう場合は見してみるのも良いかもしれない。