牝馬クラシック三冠の最初のレースとして行われる桜花賞は1950年から阪神競馬場の芝1600mで行われている。4月の第2週に行われており、昔より桜の開花が早くなっているため例年桜の花が持つか微妙な時期となる。競馬場管理運営者が桜の木の品種を開花の遅いものを用意したり、意図的に桜の木を冷やして努力しているとのこと。

2007年からは阪神競馬場に外回りが加わり、桜花賞も外回りコースを使われるようになった。以前の大外枠不利がかなり改善され、さらに紛れが少なく高速馬場の実力勝負の結果が増えている。

新生活の始まる気持ちのいい季節で、是非とも的中させて春のG1シリーズを楽しみたいところ。

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阪神競馬場の芝1,600m(外回り)を使用。昔は内回りで2コーナーの奥のポケットからのスタートだった。そのため、大外枠はコース形状でかなり不利だったが、現在ではそれはほぼ解消。最後の直前距離も伸びてより実力が発揮できるレースとなっている。

3歳の春ということでデビューからまだ数戦しか戦っていない馬同士の戦いですから、波乱の可能性も高いレースです。ただ、このコースは2歳戦や前哨戦でも組まれるコースで、距離適性などの不安はない馬が多いです。

あるとすれば実力馬が過剰人気して、気を抜いたところに勝てないということでしょう。G1レースで若い牝馬の多頭数になります。いろいろな馬がいますからね~。

桜花賞の基礎データ

グレードGⅠ
賞金

105,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際) 牝 (指定) 定量
コース条件1600m 芝・右外

桜花賞のコースの特徴

阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

外回りコースを利用することになってから明らかに傾向が変わりました。それまでは人気馬が8枠に入ったらかなり割引だったり、内で我慢してコース取りよくレースを運んだ馬にチャンスも有りました。

今のコースでは最初のコーナーまでの距離も十分ですし、最後の直線も伸びています。こうなるとスタートしてからはやや様子を見た騎乗になりやすく、内枠の馬が今度は包まれて何も出来ない可能性のリスクが増えてきました。もちろんそれが嫌で押し気味に最初に脚を使うと、最後の直線の坂でバテてしまいます。

レース展開としては注目馬がいれば、注目馬の位置取りを見ながら各馬が虎視眈々とマークして攻めますので、マークのない馬が出し抜いて勝つということも増えています。一方、混戦模様となれば各馬思い思いの位置取りでスローペースになりやすく、前の馬が有利ですね。

阪神競馬場のマイル戦では4コーナーで横に広がりやすいです。そのため、やはり最後の直線で伸びる脚は残しておかないと勝てない考えたほうが良いでしょう。

レースがしやすいのは中枠の後入れ偶数枠。大外枠も外回りからは悪くない。逆に内の奇数枠は抑えて揉まれる、行ってバテるで厳しい。開催も少し進んでいるので、道中の馬場も少し荒れているか?

桜花賞の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

桜花賞の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

G1レース、そしてクラシックの第一弾ということもあり陣営の勝ちたい思惑からペースが毎年やや狂う印象。若駒牝馬で多頭数というのも影響か?基本かかり気味に行ってしまう馬もいるのでミドルペースとなり、勝負どころで脚を爆発させないと厳しい。

平均的にはいつもより前傾ラップを刻んでいる。ただし、阪神の外回りコースは瞬発力が必要なコースなので、馬を上手にエスコートする必要。

桜花賞のローテーション

ステップレースの中で一番注目なのは、やはりコースが同じチューリップ賞。そして2歳牝馬G1のジュベナイルフィリーズになる。同じコースで結果が出ているというのは、コース適性を証明しているようなもので期待値が高い。

その他のレースは正直なところまだまだ若い牝馬なので、勝ったから強いと言うよりかはその中での内容があるか程度で良いかもしれない。若い牝馬は移ろいやすい。

たまに2~3戦で前哨戦を強い勝ち方で勝って人気する馬もいるが、G1多頭数となると勝てるかというとそうは甘くはない。多少の運も味方につける必要があるのが桜花賞と感じる。

桜花賞のクワドラント適性

クワドラント適性:STタイプ
阪神外回りの特徴でもある最後の直線の長さに坂という最後の切れ脚は必要「T」。それに加えて、どちらかと言うとスピードも問われて時計の速い決着になりやすい。スピードを使って先手を取ってグイグイと4コーナーから突き放すような馬が良い。差し馬でも4コーナーでは前に取り付けるようなレベルが良い。

桜花賞の馬券考察、予想対策

コースが外回りコースを使うようになってからは波乱要素が1つ減ったが、それでも若い牝馬のG1レースは荒れる要素が高い。まだまだ成長途上の馬たちなので、注目馬を出し抜く可能性のある馬を狙っていきたい。

逆に言うと桜花賞を勝つ馬よりもオークスを勝つ馬がやはり強い馬と言えるし、桜花賞で勝つ馬は後々1600mまでのレースで好走するように、距離適性も重要なデータとして出ている。

阪神競馬場は最後に坂があって苦しいが、道中は特に高低差なくスムーズに走れるので4コーナーまでは息が持ちやすい。そこから持ち前のスピードを最後まで使い切れて展開の運も味方に付けられる馬に勝機がある。

なお、強いのに出遅れグセがある馬、ゲートが悪い馬は買いづらい。正直ここよりはオークス狙いで桜花賞はそういった癖があるけど強い馬は切っていきたい

もう一つ若い牝馬ということで気性の問題がある。長距離輸送は割引きたい部分であるし、当日の馬体重発表にも気をつけたい。