ニーニャの3戦目です。初戦でタイム差なしの勝ち負けまでいったニーニャですが2戦目では先行できるものの凡走、体調も悪くないことから続戦となりました。相手関係を選んで輸送のある中山を選択、初長距離輸送の初ダートと結構不安要素多いですが、デビュー戦の評価があってか最終2番人気でした。

馬券師サイドの見方からすれば戦前から危険な人気馬な印象でしたが、そういった不安をよそに好走して欲しいという希望もありました。

結果的には悪い方に出てしまいましたね。

3/15(日)中山・3歳未勝利(ダ1800m・牝)津村明秀騎手 結果11着(ブービー)

nina3rd_kekka

いいところなしの11着と厳しい結果です。初戦に勝てないとズルズル行くのがきついと書いたと思いましたが、現実のものになりつつあります。ダートがあってないとなると、地方へのつぶしも効きません。もう既に崖っぷちの気持ちです。

なお、レース後のコメントでは「落鉄」の言及があります。確かに前半1,000m付近で早くも行きっぷりが悪くなっていました。また「ダートは合わない」ともジョッキーのコメントでありますが、馬体を見ても芝向きだとは思います。

というのも、腰高で脚がスラッとしているタイプですので、明らかに脚が入ってしまうダートは走りにくそうです。ただ、芝でもパンパンの馬場で切れる脚があるのか?というと疑問もあります。馬格は良いので、短距離芝路線でスピードを活かせるコースを狙ったほうが良いのかも知れませんね。

レースを振り返ってみましょう。

nina3rd_1

スタートは問題なさそうなニーニャです。毎回、安心してゲートは見てられますね。今回もスタート良くすっと前に行っていました。

nina3rd_2

スタート後の好位につける脚はレースセンスの安定ぶりを感じます。後方待機しか出来ないよりは良いと思いますので、下手に溜めるとか考えずに今後もこういったレースをしてほしいです。

nina3rd_3

向こう正面に入ったところです。好位の外という抜群の位置取り。この辺りまではかなり期待していました。

nina3rd_4

ただ、前半の1,000mを過ぎる前あたりからペースがそれほど上がっているように感じないのに手応えが悪くなっている印象でした。そこからは騎手が押しても一本調子で動こうともしません。なんとなく馬がやる気を無くしているような雰囲気もあります。

ステイゴールドの下の血統で流行りと言えば「ゴールドシップ」に「オルフェーブル」になるわけですが、私はオルフェーブル産駒でニーニャに似たような「シルバースミス」という馬の一口馬主でもあります。腰高の大型馬で明らかに芝向きなのですが、ニーニャも似ている気がします。

脚元に疲れが出やすかったり、気ムラなところがありますので連続して使っているのも影響しているかも知れません。

nina3rd_5

最後の直線では後方でゆっくり走っているだけでした。残念ながら能力を出すこともなかったですが、ダメージが少ないことを祈りたいですね。

新馬から連続して3戦。この結果ですので、恐らく一旦放牧に出すでしょう。元気いっぱいで馬格は良いので体重が増えすぎるのに注意しながらリフレッシュを挟んで欲しいところです。使われても馬体には余裕があるように感じます。どちらかと言うと脚元に疲れが出ないように気にして欲しいところです。

スピードセンスは感じますので、最後の直線が短いところの芝のレースを次は選んで欲しいですね。しかし新馬3着から一気に未勝利引退という厳しい現実まで突きつけられています。

ここまで3戦して、一番人気がなかった初戦が一番いい結果という状況でした。恐らく、次走は人気を落としてくるでしょうから、逆に走り頃かも知れません。できれば勝ち負けが期待できる走りをもう一度、そしてできれば勝ち上がって、さらなる成長を待てるようになって欲しいですね。