もともとは「京都牝馬特別」という堅苦しい名前で1966年に創設。秋開催に行われていて距離も芝2000mと長かった。現在の「京都牝馬ステークス」への名称変更は2001年。芝1600m(外回り)のレースだったが、2016年から開催時期の変更と芝1400m(外回り)への変更となっている。
牝馬重賞路線の調整から変更されているが、1400mとなったことでレースの質は少し異なってくる。
京都競馬場芝1400m(外回り)で争われる。同距離で内回りと外回りがあり、重賞競走は外回りで行われるので注意。ただ、外回りとはいえ、芝1400m走はコースの紛れも多い。
※2021年は阪神競馬場にて開催。内回りだが坂があるという難コース。
京都牝馬ステークスの基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 36,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系4歳以上 (国際) 牝 [指定] 別定 |
コース条件 | 1400m 芝・右外 |
京都牝馬ステークスのコースの特徴
京都競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
京都競馬場外回りの特徴は、3~4コーナーが直線のようになっていてさらに下り坂という点。そして最後の直線には坂がない。ここに来て芝1600mではない中途半端な芝1400mを使うことから、やや一枚劣る馬でもなんとかなってしまうコースという印象。
外回り形状のため、コーナリングで我慢して内を突いて直線伸びる騎乗も可能。騎手が内突き大好きで内枠を引いた場合は注目(岩田騎手やデムーロ騎手など)。
面白いのが競走距離の条件違いから出てくる馬のほうが活躍する可能性がある。1600mからの距離短縮や1200mからの距離延長はどちらも対応可能と見ておきたい。逆にこのコースで勝ったからと言って、次のレースで人気になっている場合は不安視したい。
阪神競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、データ分析
※2021年は阪神開催。大きなコーナーということで外枠の馬は距離損になりやすい。なお、京都競馬場開催時と同じく番手の内でじっと我慢して直線抜け出すというのがベストな騎乗。
京都牝馬ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)
京都牝馬ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
※2015年までは芝1600mで行われていたため、計算から除外、2021年は阪神開催。
外回りコースながら瞬発力タイプのラップになっていない。牝馬限定戦だと平均よりもいまいちなラップを刻んでいることから、このレースでは格下の馬でも好走可能と見る。
中途半端な距離なので1200mタイプや1600mタイプのどちらも好走が可能。1600mぐらいを走れる体力があって、最後に少しだけ差し脚を使える程度の馬が適正あり。
※2021年は阪神開催。過去のラップ観点からはコース分析の内容を参考にしたい。
京都牝馬ステークスのクワドラント適性
京都牝馬ステークスの馬券考察、予想対策
適正のある馬は、芝1600mの道中のペースにしっかりついていって、最後の叩き合いで少しだけでもギュンと加速するような馬が強い。外回りコースだが、直線全部の加速力ほど瞬発力は要らない。
1200mのスプリント路線を走ってきた馬であれば、差し馬タイプが狙い目。今までの道中では忙しすぎて伸びてきているのに届かなかったが、ここでは十分届くスキがある。
牝馬限定戦だが年齢で見ると若駒の方が良い成績を残している。上がり目があって人気に欠ける可能性があるので、積極的に若駒の方を狙っていきたい。
多頭数になると、最後の直線では多少ごみごみすることがあるので、馬券的には最後にちょっと伸びる可能性がある馬を網を張って買うようなボックス買いがオススメ。1番人気でも抜けて強い馬はこのレースには出てこないので、信頼の置ける軸馬は出てこないと思ったほうがいい。
※2021年は阪神開催だが、もともと京都開催でも1400m外回りという中途半端な距離。牝馬限定で荒れやすいことに含めて、今度は場代わりで坂に強い馬が狙い目という要素まで加わった。あれもこれも手をのばすよりは条件がベストになりそうな馬から手広く買う方が取りこぼしなく高配当を取れそうなレース。